7.ドキュメンタリータッチを貫き、これ以上ないくらいリアリティに根ざしたテロリスト映画なのに、呆れるほどの娯楽性を併せ持った神業的作品。登場人物のボルテージの高鳴りに呼応するように、盛り上がりを見せてゆくストーリーが圧巻。音楽も見せ場も激しくなってゆき、観ているうちにどんどんハードルが上がる。任務遂行のためには、意図も簡単に邪魔者を射殺してゆくテロリストの姿はリアル過ぎて鳥肌物。惜しむらくはそう、最後の最後で... 【j-hitch】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-12-18 02:25:21) |
6.《ネタバレ》 公開中止に追い込まれた作品ということで覚悟して観たが(小難しい政治的な映画かと思った)、これはとんでもない娯楽作だ。ロバート・ショーが鋼のような男を演じ素晴らしい(惜しい人を亡くしたものです)。犯人側の描写も丁寧で、思わず応援したくなる。それまでとても緻密に描いてきたのに、クライマックス、ロバート・ショーが突然ダイ・ハードな行動に出るのに唖然。大味な印象で終わってしまったのが悔やまれるが、傑作には間違いない。 【フライボーイ】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-07-26 22:59:41) |
5.爆弾を人のいいおじさんで試すシーンにはまいった!原作にはあるがまさか映像化するとは思わなかった。絶対に原作を読んで見るほうがいいです。映画としては最高のエンターテイメント。現代はなぜこのような作品を作れないのだろうか?特撮に頼らないアクションサスペンスを撮ってみろよ!早くDVD化してほしい。 【CHIROUくん】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-08-24 22:37:54) |
4.超一級品のサスペンスを作ったフランケンハイマー監督はやっぱすごい。今だったらまあ公開されるだろうけど昔は衝撃だったんだろうな、公開中止になるぐらいだもんな。飽きないサスペンスっていうのはこの映画のことを言うのだろう。クライマックスはもうハラハラもんです。どうなるか思わず見入っちゃいました、ハハ。 |
3.スリル・サスペンス・アクションてんこ盛りのまんま怒涛のラストへまっしぐら!テロリスト映画の金字塔。ロバート・ショウが渋くて最高。公開中止になってプラチナチケットと化した前売券はお宝です。断然オススメの1本! 【mimi】さん 9点(2004-10-03 02:54:39) |
2.J・フランケンハイマー監督の力強い演出に引っ張られること2時間20分。前半は「ジャッカルの日」のようにテロリストの綿密な下準備を描き、後半では一気に迫力のアクション描写へと転化させるという極上のエンターテイメント。イスラエルの部隊の隊長を演じたロバート・ショーの熱演もさることながら、米軍退役軍人を演じたブルース・ダーンの狂気の演技はハマリ役中のハマリ役。それと同時に徹底したドキュメンタリー・タッチという手法を貫き、それでいて極上のエンターテイメント映画へと昇華させたJ・フランケンハイマーも称えられるべきだ。日本劇場未公開作とはまったくもって残念な力作だ。 【チャーリー】さん 9点(2001-12-27 17:53:41) |
1.公開一週間前に突然中止となるという(当時、新聞にも大々的に報道された)前代未聞の曰くつきの作品である。それはドラマの背景にイスラムとアラブとの問題が絡んでいて、ストーリーとしてはイスラエルへのアメリカの武器援助に抗議する為、アラブのテロリストが満員のフットボール会場を襲うというもの。で、中止の直接の原因となったのは、「イスラエル問題を支援する会」と名乗る過激派グループによる、アジビラが各所に撒かれたことに端を発し、その後、脅迫状が上映予定館に送られた為である。このJ・フランケンハイマー監督作品は、エキソチズム、ドキュメンタリータッチ、バイオレンス、国際諜報もの、パニック、空中アクション、そしてチェイスといったヒット要因を取り入れ、見事に一本の作品に仕上げている。特に無数のダーツが一瞬のうちに四方に発射される、創作の大量殺戮兵器を砂漠での実験を克明に描くシーンや、主人公3人が根本的に生きる事の執着がなく、社会からはみだし、死も暴力も恐れず繰り広げる戦いがもの凄い迫力でせまってくる。公開されていれば大ヒット間違いなし、ベストテンにも入っていたであろうこの作品、今ではビデオでしか見れない事に苦々しい思いをしてる人も多いと思います。 【ドラえもん】さん 9点(2000-10-01 23:34:26) (良:1票) |