3.《ネタバレ》 文明の庇護の下でしか生活できない「ほぼ大多数」の人類が、食に纏わる、高度で、貴重な「社会見学」を、お茶の間やリビングで出来てしまうという稀有な作品。
音楽も字幕も、説明すらないという、その作品スタイルの潔さも素晴らしい。
個人的な意見としては、以前に読んだ「畑とは、人類が初めて作った工場である」という某作家の意見を、より実感できたという事。と、食べるために奪った命は、キチンと食して供養すべし、という事。
後、「人類の隣人たる【動物】を、私は食べることが出来ない」といった某有名ベジタリアン・ミュージシャンの、浅墓きわまりない意見には賛同できない、という事。
そして、蛇足ながら書かせて頂くなら、コンベアで運ばれていたヒヨコのシーンで爆笑してしまったという私の浅墓さも、ついでに恥じておきたい。ヒヨコ・オン・ザ・ベルトコンベア、ちょっと可愛い過ぎ。