19.《ネタバレ》 タランティーノ流「地獄のバスターズ」×「特攻大作戦」
眼には眼を、歯には歯を、虐殺には虐殺を。
冒頭の床下への“死刑執行”、死刑執行人(ハングドマン)たちに復讐を誓う少女。
タランティーノの長回しは、眠ろうとする瞬間に叩き起こすような溜めに溜めて溜めた破壊力を味あわせてくれる。
マカロニウエスタンのような西部劇かと思えば、エルンスト・ルビッチのような洒落たコメディになったり、最後の最後でロバート・アルドリッチの最高にゲスい戦争映画になったりと。
とにかくブッ殺してブッ殺してブッ殺しまくる戦争復讐活劇「イングロリアス・バスターズ」。
戦いに卑怯もクソも無いぜヒャッハーってとこが好きです。
女性陣も最高にビッチで素敵ですね。
ナチスに虐殺された者達のために自らブッ殺し返すバスターズたち。
死を恐れない彼等はどんな死地にも飛び込む。
一方、復讐を誓う娘もまたその時を待って待ち続ける。
映画という大衆の心に火をつける火薬、復讐を望む2つの火薬、3つの火薬がクライマックスで木っ端微塵に炸裂する瞬間は凄まじい限りだ。
クリーム・ブリュレに煙草捨てるようなクソ野郎は死んで当然(意味不明)。
食い物の恨みが加算されました。
黒人の話は後の「ジャンゴ」に繋がる部分。
指やアクセントの違いで正体がバレてしまう瞬間の戦慄、一瞬で終わる銃撃戦の破壊力!!
皆さんもその国の習慣と発音だけは正しく覚えましょう。
G.W.パプストが出るならこの映画の元にもなったエルンスト・ルビッチやフリッツ・ラングの話題もして欲しかったというのは欲張りか。
「国家の誇り」撃ちすぎバロス。
まさかゲッペルスやヒトラーまであんな事やこんな事になっててクソワロタ。
歴史的に全滅だから結果オーライ!!
最初から最後まで退屈させてもらえなかったぜ。タランティーノ本人は長い間暖めた最高傑作といっている。俺もそれくらい好きな映画だ。
少なくとも「キッド」がチャールズ・チャップリンの最高傑作の一つである事は確かだぜ。
・・・え?
何でチャップリンが出てくるんだって?
それが知りたきゃ、映画館の前で女性をナンパするドイツ兵の声を聞きにこの映画を見やがれっ!