1.《ネタバレ》 ルパン3世、とくにカリオストロとか思い出すような感じ。基本的にトー作品が大好き!なのでこれも最高!以外の感想がないくらいの俺大絶賛です。冒頭からなんだこれフランス映画か?ミュージカルか?というようなお洒落でええ感じの絵面で、コミカルであり、さらに音楽も実によい雰囲気を作っているのです。その中に大胆な構図で香港の街と美女なんてカットが入ったりして、もう言葉がありません。もちろんトー大先生お得意の、無邪気な少年的中年たちのじゃれ合い。仲良し感。存分に出ております。そして男たちの意地、誇り、粋さ、こちらも存分にあります。素晴らしいです。文雀というタイトルもよく出来ていて、隠語でスリを意味し、また冒頭で迷い込む文鳥のこと、(さらにこれは美しいものと不幸の象徴であるから=謎の美女のことでもある)。そして、変わらない香港と、変わり行く香港、消え行くスリとして生きるものたち、文鳥を飼う文化などリンクし、音楽も相まってのノスタルジックさ、がそこに集約されている。とにかく好きですこの映画!