1.奇妙奇天烈な出来事が起き、説明的なセリフは極力排除されています。思考や想像を巡らせる間がたっぷりと用意されています。繊細で美しい映像がスクリーンに惹き付けます。
まさに【お手本のような映画】だと思います。映像から心情や事象を読み取り、想像する奥行きのある映画こそ価値があると私は思います。心情や事象を言葉で丁寧に説明する小説では絶対にできない類いの想像体験ができるからです。
そして、美しい映像が映画を最後まで楽しむ原動力となり、日常では見ることができない世界を観ることができ、私にとって理想的な映画でした。