2.まさにわたしが愛すべきB級作品。その哀愁あふれる日常的な作りは、それまでに無かったと思われる”宇宙飛行士=普通の人間”という撮り方でとても楽しく、素晴らしい。脚本のダン・オバノンは次の「エイリアン」などでこの辺をうまく生かしている。低予算丸出しな所を逆手に取ったような作りや話は”アッパレ”としか言いようが無いほどで、特の”かぼちゃ型宇宙人”などはチープを通り越した可愛さがある。手乗りサイズならペットで飼いたいくらいだ。それに自我に目覚める爆弾もバカっぽくて面白い。ジョン・カーペンターお得意の音楽も冴えに冴えまくっているし、オープニングとラストに流れるカントリー「ベンゾン・アリゾナ」はメチャメチャ宇宙に・・・というかこの作品にマッチして当分耳から離れないだろう。
30年経つ今見ても十分満足度は高かったし、これからもこの満足度は衰えることの無いであろう傑作です(個人的に)