1.《ネタバレ》 ヘルツォーク最高傑作の一つ。
夢を求めてベルリンからアメリカに渡ってきたシュトロツェク。彼は刑務所から希望へ向って突き進む。娼婦のエーファーや老人のシャイツという仲間と共に。
懸命に働き、ローンを組み、とにかく死ぬほど努力を重ねた。
だが現実は余りに厳しかった。ローンを払いきれず差し押さえられ、エーファーまでもが去ってしまう。
追い詰められた二人は強盗になり、再び刑務所にブチ込まれる危険性をおかす。
シュトロツェクに再び犯罪をおかさせてしまうほど彼を追い込んだ社会の現実。後味の悪い映画だが、人々の「どうしてそうなってしまったんだ」という虚しさとやるせなさに溢れた作品。