6.《ネタバレ》 <超ネタバレ注意>映画のラスト。平田は道を走り続け、そして画面の左に見切れます。
そして「カット」とという声が響きます。
その後もカメラは、しばらくそのまま道を映し続けました。
これは「カット」があっても、まだ物語が続くことを示しているように思えます。
また、映画というフィクションを超えて、「それ以上撮り続けてなぜ悪い?」と監督に問いかけられているようでした。
この物語ではほぼ全ての登場人物が死に至ります。
それだけだとものすごく悲惨な物語に思えますが、実際に映画を観たときの後味は爽快感に溢れています?(疑問形)
なぜかといえば、全員が「映画を撮れたのだから(目的を達成できたから)死んでもいい!」という目的に溢れているからだと思います。
大三は娘の晴れ姿を撮れたのだから!
池上は大ファンであるミツコと共演できたのだから!
ミツコはしっかり「女優」としての姿をスクリーンに残せたのだから!
公次は愛しきミツコに寄り添い、彼女のために戦うことができたのだから!
そして平田らファッ〇ボンバーズは、「伝説に残る一本」を撮ることができたのだから!
このことが達成されたのは、登場人物がみんなどこかで、互いに影響を与えていたからのことでした。
ここまでできたら悔いはない!死んでもいいぞ!というパワーを感じるのです。