3.《ネタバレ》 バート・ランカスターの期待に応えた「大列車作戦」、
先見性の高かったフィルム・ノワール「影なき狙撃者」と数多くの傑作を手掛けたジョン・フランケンハマーによる作品。
流石に他の傑作群と比べるとやや精細を欠くが、この映画のレースシーンの凄さ!
実際にレース上をプロのレーサーがブッチ切り、俳優たちも引っ張られながら走ったそうだ。
ジェームズ・ガーナーの実力はプロに匹敵するほど成長したとか。
冒頭のド迫力かつ冷や汗ダラダラの息を呑むレース映像。
その裏で渦巻く男たちの野望、女たちの哀しみ。
何故男たちは命懸けのレースに身を投じるのか?
トロフィーを掴む、トロフィーに酒を満たして飲み干す、賞金で生活するだけが目的じゃない。
ただ「勝つこと」。
勝利への執念がある者を高め、ある者を滅ぼす。
生と死が隣り合わせの男の戦い。
終盤のレースにおける勝者(生者)と敗者(死者)の対比が強烈。