1.《ネタバレ》 最も相応しいタイトルは『DOG MOTHER』と思われます。もちろん読み方のイントネーションは『ゴッドファーザー』と同じ。タイトルロゴに付随する「操り棒」は「犬のエサ入れ」に替えてください。挿入曲からもかの名作をオマージュしているのは確定でしょう。かといってパロディなどでは断じて無く、荒唐無稽な寓話的体裁を取りつつも、ヒューマンドラマとしての凄みを有していました。圧巻だったのは主演のケイレブ・ランドリー・ジョーンズ。観る者を虜にする圧倒的な人間力を見せつけました。犬たちの演技も驚異的!もしかしてCGですか?もし本物のアニマルアクターならば、とびきり上等のドッグフードを与えてください。冗談抜きで並みの俳優では太刀打ちできない名演だったと思います。本作は優秀主演男優賞なりモスト・ヴァリュアブル・ドッグなり、何か映画賞は取っているのでしょうか。もし取っていないのだとしたら何かの手違いに違いありません。事務局は至急確認をお願いします。前述したとおり『ゴッドファーザー』を彷彿とさせる作品ですが唯一無二の素晴らしいオリジナリティを有していました。観終えてから監督名を知り、はたと膝を打った次第です。同じ設定、同じ脚本でも河崎実監督だったら真逆の評価になったことでしょう。当たり前か。