HANA-BIのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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HANA-BI

[ハナビ]
Fireworks
1997年上映時間:103分
平均点:6.36 / 10(Review 181人) (点数分布表示)
公開開始日(1998-01-24)
ドラマラブストーリー犯罪もの刑事ものバイオレンスロードムービー
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2011-10-20)【イニシャルK】さん
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監督北野武
助監督清水浩
キャストビートたけし(男優)西
岸本加世子(女優)西の妻
大杉漣(男優)堀部
寺島進(男優)中村刑事
柳ユーレイ(男優)板前A
白竜(男優)ボディガード・東城
渡辺哲(男優)スクラップ工場の親父
薬師寺保栄(男優)凶悪犯
芦川誠(男優)田中刑事
大家由祐子(女優)田中刑事の妻
津田寛治(男優)取調べを受ける男
矢島健一(男優)担当医
逸見太郎(男優)若手刑事
玉袋筋太郎(男優)車をぶつけられた男
森下能幸(男優)チンピラ
アル北郷(男優)タクシーを売りに来る男
森羅万象(男優)頭を撃たれるヤクザ
ガンビーノ小林(男優)悪ガキ
脚本北野武
音楽久石譲
撮影山本英夫〔撮影〕
製作バンダイビジュアル
テレビ東京
オフィス北野
企画宮川鑛一(企画協力)
プロデューサー森昌行
鍋島壽夫
柘植靖司
石川博(協力プロデューサー)
吉田多喜男
配給日本ヘラルド
オフィス北野
特殊メイク原口智生
特撮納富貴久男(ガン・アドバイザー)
美術磯田典宏
尾関龍生(装飾)
龍田哲児(装飾助手)
北野武(挿入画)
赤松陽構造(タイトルデザイン)
編集北野武
太田義則
上野聡一(編集助手)
録音堀内戦治
照明高屋齋
松隈信一(照明助手)
その他吉川威史(キャスティング)
東京現像所(協力)
あらすじ
過去に同僚が殉職し、今また現役を去ろうとしている相棒の堀部刑事(大杉漣)。不治の病に床に伏す妻、ヤクザからの膨大な借金。人生に行き詰まった西刑事(ビートたけし)は、自分の人生を清算するかのように、妻と行くあての無い旅に出る・・。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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12
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21.《ネタバレ》 北野武の映画は、北野が出ない「キッズ・リターン」とか「あの夏、一番静かな海」みたいな映画の方が好きなんだけど、北野が監督・主演で唯一好きなのがこの「HANA-BI」だ。

北野のファンの中には「“ソナチネ”のような鋭利なものが無くなり、優しさばかり溢れている」という人もいる事だろう。

だが、俺は優しさと冷たい暴力が共存するようなこの映画が好きだ。

「ソナチネ」や「あの夏、一番静かな海」の蒼き海の美しさ、「その男、凶暴につき」の孤独な警官の物語。

まず、武が多くを語らないのが良い。

劇中で咲き乱れる花、花、花。
火花のように散る血、血、血。
少しかすめただけでも噴出すような真っ赤な血液。
特に劇中の北野が演じる警官は、すぐに爆発して散ってしまいそうな存在だ。
夜空に打ち上げられ、一瞬美しく咲き乱れ、消えていく花火のように。

子も失い病の妻を気遣う警官。
妻が死んだら自分はどうするか。生き続けるか、それとも・・・。
そんな時に、同僚が撃たれ彼は部下と共に犯人を追う。

駅の売店で犯人を見つけ、捕まえようとする北野。
揉み合いになり、犯人が放つ拳は爆弾の起爆剤を押すように口から血を噴出させる。

たけしだったら自分の足ごと犯人を撃ち抜いていただろう。静かな怒りが主人公を動かす。

警官をやめ、ヤクザのような黒装束とサングラスで身を包む北野。
「銀行強盗やろうと思ってよ」なんて嘘か本当か解らないジョークを飛ばす。これが有言実行なんだから恐ろしい。
“ナイフ”の場面でアクションを影だけで演出するのが面白い。
そのナイフを相手がパッと両手で受け取るのなんか思わず笑ってしまった。

妻の治療費のため、そして残された部下のためにヤクザ相手に独りで立ち回るのだ。

終盤の怒涛の如き流れも、静かな空気が肌を刺す。

偶然出会った少女に、主人公は亡き子供の面影を見たのだろうか。
胴体だけ先に行き、残った両手もまた後を追う・・・。

ラストの海を見ながら「ごめんね」と呟く妻と静かに過ごすシーンが印象的だ。
すかあふえいすさん [DVD(邦画)] 9点(2014-12-20 20:14:27)(良:1票)
20.『キッズ・リターン』の次に製作された作品とあって期待したのですが、いやぁこれは期待を上回る見事な作品でした。ヤクザ、殺し、銃、そしてバカヤローの連発。北野映画ど真ん中の作品ですが、じつに静謐な印象を持つのは極めて抑制された台詞と、極めて絵画的で年密に計算されたカメラワークによるものでしょう。序盤、車のボンネットに置かれた弁当もあの位置以外考えられず、西と土建屋の関係を弁当が雄弁に語っています。この映像に付け足す説明は何一つ不要であり、それゆえ台詞など必要ないのです。また中盤および終盤、上空から地上を垂直方向に映し次第にカメラが下降してゆき地面に対して徐々に水平方向を映すカメラワークに鳥肌が立ちました。文章にすると大したことないのですが、実に素晴らしい映像体験でした。唯一の難点は映像が全てを語っているがゆえに久石譲の音楽は登場人物の感情の機微をかき消すようで蛇足に聞こえます。2010年観納めの映画として相応しい大変良質な作品でした
さめがいさん [DVD(字幕)] 9点(2011-01-02 12:46:00)
19.相変わらずちょっと大袈裟な久石譲の音楽と、しつこい劇中画は少し気になるが、基本的に静かな映画であり、その静けさと同居し得ているバイオレンスシーンが鮮烈。
ストーリーの筋は絶望的であるのに、夫婦間のシーンはとても微笑ましく、時に挟まれるコミカルなシーンも浮いていない。
他人といるときは無表情で心ここにあらず。敵と認識した相手には容赦も躊躇もない徹底的な暴力を振るう。そんな男が奥さんに見せる表情がとても優しく温かい。
ここまで極端でないにしても、残酷さと愛情と悲しみは誰しもが併せ持っている物であると思うし、生きている限り死は人間の永遠のテーマであるわけで、好き嫌いはあるにしろ、どっかしらで共感できる部分があると思います。
ポジティブとかネガティブだとかそういうレベルの話でクドクドと語らせない、こういう冷静なタッチで描かれた作品はとても好きです。たけしの哀愁はやはり特異。
すべからさん [DVD(邦画)] 9点(2009-08-09 01:28:11)(良:1票)
18.《ネタバレ》 生と死。暴力と愛。様々な感情の間で男の心が揺れ動いているのがヒシヒシと伝わってきます。伝えたいことだけを描こうとする北野監督の想いが随所からうかがえます。無駄な説明もないのにストーリーがわかり、その波に乗っかっている人間たちの感情も台詞があれほど少ないのに恐ろしいほど伝わってきます。その演出力、あるいは脚本の無駄のなさに感動しました。全ての台詞、行動、カットに意味を持たせ、そして最後に繋げていく。素晴らしかったです。男は誰かを守るために拳を上げ、そして時に引き金を引く。その一方では、自分を犠牲にしてまで他人を包もうとしている。男の優しさとそれとは真逆の部分が強いがゆえに一方が際立つ。その方法は様々なところから伺えました。静けさが多くあるからこそ、音楽が際立ち、また台詞が際立つ。また死があるからこそ、何気ない行動、すなわち生きている時間が重く感じられ、さらにラストでの女の二言が、それまで一切何も語らなかったが故に際立ったと思います。その一つ一つに、全てが集約されているような気がしてなりません。多くの登場人物たちの心の葛藤が素晴らしく、その一人一人に感情移入できてしまうその一人一人の重要性にもまた感動しました。やはり北野監督は凄い人だと心から思います。
ボビーさん [DVD(邦画)] 9点(2006-12-22 00:20:01)(良:3票)
17.かなり面白かった。
所々にある暴力によって優しさが引き立ってる感じがした。
ただ絵のシーンはしつこすぎるような気がしないでもない。
ソナチネに次ぐ武の傑作。
トクタさん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-12-04 16:47:13)
16.《ネタバレ》 よかったです。デビュー作のテーマが、洗練された形で再構成された感じがする。
「その男」からたけしの「身体性」には驚いていたが、また驚かされた。この人運動選手じゃないし、スタントマンでもないし、いったいどうやってそうなったのかしら。コントで培ったのかなあ。驚異の「身体性」である。キオスクにとびこんじゃえと思いついたら、とびこんじゃうのである。50代男性の何人が、これできるかなあ。先日、黒沢明と同じ道を行ってもだめだから、別のところから登るんだ、と言っていた。それを考えついたことがすごいよ。「身体性」も高いが、「IQ]も人の倍くらい高そうな人である。たぶん、同じようなのは本作で打ち止めであろう。観客も満足だし。石を入れたら痛いからやめてね。
パブロン中毒さん [ビデオ(吹替)] 9点(2005-11-09 21:40:01)
15.テーマは、日本的伝統である「心中」なのだろうと思いました。、、、、もちろん、最近でも、病気を苦にしての心中、将来を悲観しての心中というのは、珍しくはありません。しかし、そうした心中は、片方は、身体的にも社会的にも健在なのですから、ある意味では責任の放棄で、同情の余地はあっても、美しくはありません。、、、、、この映画で追求されているのは、美しい愛の形としての、それ以外に選択の余地はないような心中。、、、、西刑事は、妻が不治の病であることを知らされた瞬間から、心中を心に決めたのでしょう。ただし、美しく、不可避の心中を図るためには、自分の死も必然となるようにしなければなりません。そのために彼が選択したのは、自らの社会的な生の抹殺。彼が弾痕を打ち込む犯人やヤクザは、自らの社会的存在でもあり、だから、彼が弾痕を打ち込むほどに、彼の社会的生命は砕かれ、ともに死を迎える存在として、彼は妻に近づくことができるのでしょう。、、、、、、、、、、どうしてもわからないのは、「ありがとう、ごめんね」の「ごめんね」がどうして必要であったのかということ。そして、西刑事は、そこまで愛する妻を一発目で本当に撃てたのか、ということです。、、、、、最後の娘の表情からして、二発とも空に向けて撃ったということはなさそうです。二発目は確実に自分に撃っているでしょう。では一発目は、、、?、、、その答えは、それぞれの見る人が理想とする愛の形によって決まるのかもしれませんね。
王の七つの森さん 9点(2004-11-29 13:47:33)(良:1票)
14.この作品は所々で用いられる絵や、美しい旅行での風景などから、夫婦愛や、命の美しさ、自然の美しさを表現している芸術作品として監督はこの映画を作ったんだと思う。かといって、主人公が子供も先立たれ、奥さんも残りわずかの命となったのに対し、同僚は奥さんと子供に逃げられてしまうという設定にしていて、美化しすぎていないのが良かった。そういう意味でヤクザを多様したのはあまり良くなかったような気がする。それでもこうして芸術として映画を作れたこの作品は、奇抜だし価値があると思う。
カジさん 9点(2004-03-09 15:27:57)
13.文句無しに9点(事実上の最高評価)。日本映画史上屈指の作品。
藤村さん 9点(2004-02-19 09:16:30)
12.《ネタバレ》 「ありがとう。ごめんね」この二言で、張り詰めていた静が一気に感情の激流の渦に変わり、涙が止まりませんでした。たまに観るのですが、私としては珍しくスルメ的な一本です。未だに色々な味が出続けています。
じふぶきさん 9点(2004-02-02 14:50:31)(良:1票)
11.ソナチネまでの北野映画の主人公は、クールなバイオレンスで、だた一人死に場所を探し積極的に死を求めてるイメージが強くあった。HANA-BIは妻という存在が今までにない部分であり、これ以降の映画には、愛と死または別れという部分が濃くなっていった。愛という部分も言葉で語るわけでもなく、セックスで表すわけでもなく、映像の中から観客それぞれが感じて読み取るといった形であり、受け手によって様々な受け取り方のできる映画である。チョッとズルイ気もするが、その繊細な愛情表現や死生観と映像とが大変マッチしている。
亜流派 十五郎さん 9点(2003-12-23 10:41:43)
10.映像が凄くきれいだった、出演せずに監督に専念してほしいなぁ。
ゆきいちさん 9点(2003-12-18 02:17:08)
9.たけし映画の射殺シーンや暴力シーンはほんとに怖くて苦手なんですが、夫婦の情がほとんどセリフもなくこれだけ伝わってくるのはすごいの一言です。西の生き方はけしていいとは言えないけど、なぜか否定もできない。凶暴さと優しさのギャップがそう感じさせるのかも。ラストはほんとにせつなくて悲しかった。海の色が印象的。そして久石譲の音楽。今も頭の中で鳴っていて泣きそうです。
きょうかさん 9点(2003-11-21 18:16:59)
8.痛々しい場面、人を殺す場面。そういう場面もあるが、映画全体はとても美しい。これこそ、美しい映画。
T1さん 9点(2003-11-11 20:48:19)
7.【STING大好き】さん の言われるようにこの作品には日本の美というのが大きなテーマとして存在する。寺の鐘の音、蛍、雪、桜、花火そして寡黙な男と一途な愛が終始、今では感じることの少なくなった日本の美を感じさせる。そしてまたまた【STING大好き】さん の言われるように撮影や編集の際の巧妙な仕掛け(映画を作るうえでのいろいろな技術)が映像の美として、そして一本の映画としてホントに楽しませてくれる。特に無声映画における音楽のように、会話の無い画面に久石譲の緩急つけた音楽が各シーンに色を付け説得力あるシーンにしているのがいい。確かに、劇中に描かれる絵はいいが、病院や金融屋の事務所、喫茶店などやたらとバックにこれでもかと絵があるのはあざとく感じます。肝心のストーリーのテーマは、「ありがとう ごめんね」この言葉に集約されてるように思います。 人間、ひとりでは生きていけない。青い空に響く2発の銃声、花火だったらいいのに...。 エンドロールの間、そんなふうに思っていました。
R&Aさん 9点(2003-10-15 13:18:18)(良:2票)
6.《ネタバレ》 第1作からここまでの集大成だと思います。ベースは第1作。主人公が刑事で退職するところも共通してますし、名前が第1作の我妻(東)から今回は西と符合します。守るべき女性もいる(妹→妻)し、共演者も第1作と似た役どころで出ています。ほとんど会話をしない夫婦は第3作のカップルの数年後の姿でしょうか。映画全体の静かさと情感も第3作を想わせます。他の作品と呼応するシーンもいくつか、例えば銃弾を火に投げ入れて花火のようにはじけるシーンは、第4作ソナチネの花火で銃撃戦をするシーンの裏返しのようです。そしてラストは泣けました。未見の方は第1~6作を先に見ておかれるようお勧めします。
S.A.G.Aさん 9点(2003-09-26 22:10:36)
5.正直、HANA-BIよりソナチネのほうが平均点が高いのには驚きを隠せません・・・笑。ソナチネも、もちろん素晴らしくて大好きですが個人的には数ある北野作品の独特な雰囲気に加えて愛も描かれているこのHANA-BIがベストです。ちょっと、自分のセンスの自信が危うくなってきた・・・笑。
textile04さん 9点(2003-06-15 09:13:28)
4.ありがとう。ごめんね。
5656さん 9点(2003-02-18 22:03:09)
3.○○○賞受賞っていうのは疑ってかかる方だけど、これは文句なく良かった。全体的に殺伐とした雰囲気の中にふとした安らぎや優しさがある。北野武は、「無口なんだけど実はシャイなだけで優しい」って役だと本当に上手い。単に喋ると芝居がかっちゃうだけかも知れないけど。最後ああいう風に終わってしまうのは北野映画のお約束なのかな・・・。
C-14219さん 9点(2002-08-08 14:03:41)
2.オレはHANA-BIは花が美しい→花-美、そしてラスト前の線香「花火」の二つがかかってると思った。そっかー。銃は欠かすことができない小道具ですよね、なるほど。いろんなシーンの撮り方や小道具の使い方等で本格的に映画の勉強をするきっかけになった作品なので思い入れ深いです。なのでこの点数。もちろん個人的にも大好きです。
七郎さん 9点(2001-12-02 03:38:24)
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【点数情報】

Review人数 181人
平均点数 6.36点
021.10%
152.76%
273.87%
3105.52%
4105.52%
52714.92%
62513.81%
73117.13%
82916.02%
92111.60%
10147.73%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.75点 Review4人
2 ストーリー評価 6.57点 Review7人
3 鑑賞後の後味 7.57点 Review7人
4 音楽評価 8.00点 Review8人
5 感泣評価 7.16点 Review6人
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