6.素晴しい作品。キャラの濃い登場人物に妙な雰囲気が絶妙に合わさり、なんともいえない世界が繰り広げられていた。一向に変わらない服装、とことん入り組んだ家、そしてその中にきらりと光るリアルな心理描写。監督のセンスの良さにほれぼれします。この程度の脚本を他の監督がメガホンを取ったら、もしかしたらものすごい駄作になっていたかもしれない。そのくらい脚本じたいは中途半端に極端で、中途半端にシュールであった。しかし、この脚本を音楽、演出、小物使いで見事に傑作にしあげてくれた。個人的にはこの映画はコメディーだとは思えなかった。はっきりいってあまり笑えなかった。それでも妙な映画として十分映画になっていた。そして素晴しい作品になっていた。 【ジャザガダ~ン】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-07-18 03:37:22) (良:1票) |
5.《ネタバレ》 設定が極端だからこそ、どこの家庭にもあるような感情のしこりがはっきり際立つ。心理描写も細やかで丁寧。監督の性格がシャイなのかは分からないけど、一番の泣かせどころであるラストで最高に笑かされてしまった。ジャージが・・・。 【ラーション】さん 9点(2004-05-23 02:12:27) |
4.ロイヤルのようなおじいちゃんが欲しい!子ども達と悪さをするシーンが一番好きです。ダドリーもいい味だしてるなあ。グゥイネスの終始困ったような顔も笑えるし、最初から最後まで登場人物の服装が変わらないのもとってもおかしいです。爆笑!っていうんじゃないけど何かクスッと笑える小わざがちりばめられてて飽きずに最後まで見ました。 【なおるん】さん 9点(2004-02-08 02:01:00) |
3.冒頭から、上手い!と思いましたもん。そのセンスには脱帽。ラコステワンピ、毛皮、おかっぱヘア、極太アイライン、天然パーマネント、アディダスの赤ジャージ、アディダスの黒ジャージ、老いたビーグル。その小物使い全てが絶妙で大好きです。ルーク・ウィルソンとオーウェン・ウィルソンは実の兄弟であからさまにそっくりなのに、作中で何となく同性愛チックな雰囲気を出していたりとか、笑いました。そして彼らがシリアスな話をするシーンで、彼らは大真面目なのに後ろの壁に掛かっている絵はあまりにも珍妙だったり、通るタクシー通るタクシーみんなボロボロで名称が「ジプシータクシー」でしかも乗っているのはなぜかジプシーではなくターバンを巻いたインド人だったり。そういうセンスのあるゆるーい知的な笑いがことごとく私をノックアウトしました。この監督はこの作品の細部まで例えば小物の位置1つまで、1mmも妥協を許さなかったそうです。インテリアなどは本当に素敵。凄いセンスと手腕だと思います。私はこの作品はかなり好きです。 【ひのと】さん 9点(2004-01-18 12:53:50) |
2.ベン・スティラー親子のおそろい赤ジャーを見ただけで爆笑★しかも葬式バージョンは黒なのがまた面白かった。グウィネスのワンピースもいいし、全体的にファッションがかわいい。ウェス・アンダーソンの淡々としたストーリー、全体的に漂う哀愁も個人的には好きです。 【ジョナサン★】さん 9点(2003-05-03 00:33:56) |
1.人生悲喜悲喜コモゴモゴモって感じ。いやこれ良いよ!変に素敵な挿画の絵本みたいなどうにも哀しく妙に不思議な展開なんだけど目が離せない、っていうかさ、これ…天才バカボンのゴージャスバージョンじゃない?!そうだ!バカボンパパでしょう、あれは!バカボンって哲学流れてるしなんか根底に。シュールギャグってなんか凄く深い感じしちゃうよね。でも、でも、ギャグだから笑えちゃうのよね。切なさに涙流しても、なんか笑っちゃうんだ。笑えちゃうのが人間なんだ!一人の人生なんて、風が吹きぬけただけ、みたいなさらっとした終わり方も好き。 【もちのに】さん 9点(2003-04-03 04:46:10) |