11.すごいなアメリカさんは。こんなものを作っちゃうんだから。役者も脚本も監督もすごい。 |
10.ジャックニコルソンは登場したところから、それだけで満足という気にさせてくれる。 彼がいるだけで映画になる。その彼のモチベーションを得るのに充分な素材がない場合、断るかもしれないけど。 良きアメリカ映画をみた。 【おでんの卵】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-03-29 20:02:51) |
9.イイですね~~ショーン・ペンらしい影を上手く表現して、寂しさの表現が実に。 とにかく質感が抜群に素晴らしい!! ショーンペン=ニコルソンの組み合わせしかり…非常に丁寧に作られている。退屈なようで、無駄がない伏線、情景描写…ほんまにリアルで、田舎の風景は何かを引きずった引退した警官の心象、実に重なり素晴らしいとしか言いようが無い。 正気と狂気が表裏一体でそれを見事に演じるニコルソンの凄さ!!会話じゃない、画面に映ってることのみで間も持たせることの出来る稀有な俳優である。ミッキロークも少ないシーンだがいい!!ラストについてかなり意見が分かれるようだが、あれでこそ、ショーンペンだと。 映画放つ残尿感、かなり好きです。 |
8.うーん・・・初めに、殺人事件を目撃した少年はキーパーソンだと思ったんだけど、中盤で唐突に会って無言のままお別れ・・・ってなんじゃそりゃー?スローにした意味はなんだったのよと少し不満がありました。それ以降はもうじいさんの痴呆だか思い込みなんだか分からない映像が続いて少し混乱したのですが、何故か飽きずに最後まで見続けられた正統派サスペンスといった感じで。とはいってもラストは別格、圧巻。凄まじいラストだ。もう今まで込めていたチカラが脱力感でふにゃふにゃと抜けていきそうだった。そういう落とし方もあったのか・・・と見事に期待を裏切られたサマ。それまで暖かい家庭の様な生活描写を見てきた為に、不思議と自然にハッピーエンドを連想してしまったのだが。え゛?・・ああぁぁぁ・・・ 【ホーラン℃】さん 9点(2004-11-22 00:30:51) |
7.《ネタバレ》 自然以外、何も無い片田舎の寂びれた風景は、現役を引退した彼の孤独な心象風景と重なり、その静謐な自然の景観と四季の移ろいは、そのまま人間の人生の盛衰を象徴している。そうした情景描写が抜群にうまい。 それにしても含蓄に富んだ、様々な解釈が出来る作品だと思う。本当に存在するかどうかも定かではない真犯人を追うことで、現役を退いたことによる心の空白を埋めようとした男の妄想なのか、それとも、正しい道筋に立っていながら運命のいたずらに翻弄され、人生を見失って行く男の物語なのか。 それらしい伏線も多い。カーニバルの途中で、第一発見者の少年と凝視し合うシーンは何を意味するのだろうか。ただ単に「あ、あの時の刑事さん」とか、「あ、あの時の少年」と思っていただけなのか。しかし、人間の意思疎通や認識の問題として、どこまでも相手の本音(すなわち客観的な真実)は分からない、ということの暗喩なのかも知れない。 私も最初は、このまま犯人を捕まえて、疑っていた皆が「やっぱり本当に犯人はいたんですね、疑ってごめんなさいm(_ _)m」という展開のハッピーエンドだろうと高を括っていたので、こういう現実の残酷さを突きつけられる展開には驚かされた。 努力や正しいことをしても、必ずしも報われるわけではないという、人生の真理の一部を説いた残酷な現代のおとぎ話。傑作。 【FSS】さん 9点(2004-09-05 17:05:05) (良:4票) |
|
6.ショーン・ペンは実に情景描写が上手な監督だ。何かにつけ差し込まれる風景は物語の波も、主人公の心の動きも全て表現している。主人公のジュリーが「約束」に囚われ、真実を求めて擦り減ってゆく過程に美しい風景をしつこいぐらいに差し込んだために、逆のベクトルに残酷さが増していった。こうしてショーン・ペンは風景の描写をスパイスに、非常に見事に廃人のレシピを見せつけた。 【コーヒー】さん 9点(2004-06-06 16:14:31) |
5.へーこんなオチってあるんだーと思いました。素直に面白かったです。犯人が現れてたらここまで面白くなかったと思う。人生の無常さ、はかなさをうまく描いていると思う。主人公はこれからもプレッジに縛られて生きていくのかしら、と思うとなんか可哀想な気もします。 【およこ】さん 9点(2004-04-29 04:15:53) |
4.もうさ、心臓に悪いね。こーゆーの。クリッシーが出て来たあたりからはもう心臓がバクバクで。そして何とも惨めな最後で悲しくて。何でこんなに悲しい映画を撮るのさショーン・ペン。アンタ鬼だね。←許すけど。 でさ、鬼と言えばの話なんだけど、後半、ヘレン・ミレンが出て来たところで私は不謹慎にも笑いがこみ上げてきて、こらえるのが大変な状態になりました。だってさ、ヘレン・ミレンっていうたら“鬼教師ミセス・ティングル”の役をそのまま引きずってるかのような口減らずで口達者な役だったので。もうさ、アレだよ、ジャックもタジタジだったよね。それがおかしくて おかしくて。唯一笑ってしまったとこなのでした。ちょと反省。。そして話を戻しましたらば、やっぱ幼児危険絡みのサスペンスだったということで、とにかくとにかく怖かった。ヘタなホラー映画よりかはほんまに怖かった。もうさ、何の躊躇いもなくって10点で。 【3737】さん 9点(2004-03-05 01:19:10) |
3.予想以上に良くてびっくりしました。決してあの約束から解き放たれることがなく、執拗なまでに犯人を捕まえようとしていた主人公を演じたジャック・ニコルソンの演技がとても良かったです。幸せに生活を送るシーンがあると思いきや、所々に緊張感が走るシーンがあり見ているこちらもドキドキして最後まで目が離せない状態になりました。見終わったあとは切なさで胸がいっぱいになりました。 【はがっち】さん 9点(2003-06-11 03:59:12) (良:1票) |
2.生きたエサに変えてみましょう。。って嫌な予感がしたんですよね。。。ジャックニコルソンは、キレていく過程を演じるのがとても上手いので、かなり見入りました。。 【jons】さん 9点(2003-05-08 14:42:54) (良:2票) |
1.作品は一見、犯人探しをしているようでいて、実は一人の男の執念を克明に追った点が狙い。そして、この引退したベテラン刑事の長年の感による、思い込みあるいは妄想ともとれる執拗な捜査に対して、まったく予想外の結末が用意してある。果たして“あの人物”が犯人だったのだろうか?なんとも虚しい結末だが、ひとつの事件が人知の及ばないところで展開し、まったく予断を許さないものだと言う事を、S・ペンは言いたげだ。それにしてもこのことごとく予想をはぐらかせる演出力は、彼の監督としての力量を十分証明しているし、一種の強迫観念のように個人的な意地で犯人探しをする主人公を演じるJ・ニコルソンの主演男優賞級の好演もあり、本作はまったく無駄のない、サスペンス映画としては申し分のない出来となっている。 【ドラえもん】さん 9点(2002-10-14 15:28:06) |