1.《ネタバレ》 前々から見たいと気になっていた映画。DVD購入してやっと見ました。
いかにもJ・フランケンハイマーらしい硬派の政治サスペンス映画の傑作だと思います。
朝鮮戦争時が舞台で、「洗脳」の恐ろしさ、共産主義の恐ろしさ、そしてアメリカがいかにこの当時
共産主義を恐れ憎んでいたかがよくわかる映画でもありました。
洗脳されて無自覚に殺人を犯すレイモンドも怖いけど、もっと怖いのは母親(アンジェラ・ランズベリーが圧巻!)。
彼女が大統領候補暗殺の指示を与えた後で息子の額、頬、そして唇に濃厚なキスをすることで
この母子が近親相姦であることがわかる瞬間がもっと怖かったです。
主役のフランクシナトラの演技の上手いのにも感心しました。見ていて黒沢清監督のサイコホラーの傑作「Cure」と通じる
部分があるなとも思いました。もしかして黒沢監督はこの映画見たのかなぁ・・・・・・