4.《ネタバレ》 ジャック・タチ最高傑作。
物語は前半後半に別れ、ユロが面会相手と中々会えないすれ違い振りが面白い。後半のアメリカ人観光客との触れ合いもそうだが、この映画はとにかくビル、ビル、ビル。ビルの美術が凄い。画面の隅々まで描かれる近代的なパリの様相は、見れば見るほどその凄さに圧倒される。
幅広い視野でその隅々まで見回していくような感覚。まるで「ウォーリーを探せ」だ。映像の美しさが何とも言えない。
そんな空間で複数のギャグが折り重なる衝撃は笑うしかない。
2時間たっぷりと見せてくれるが、ラスト5分の加速していくクライマックスは凄い。