落第はしたけれどのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

Menu
 > 映画作品情報
 > 映画作品情報 ラ行
 > 落第はしたけれどの口コミ・評価
 > (レビュー・クチコミ)

落第はしたけれど

[ラクダイハシタケレド]
I Failed But... / I Flunked, But...
1930年上映時間:64分
平均点:7.50 / 10(Review 10人) (点数分布表示)
公開開始日(1930-04-11)
ドラマコメディサイレントモノクロ映画青春もの学園もの
新規登録(2003-10-15)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2022-07-20)【イニシャルK】さん
Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索
Twitterにて検索
ブログに映画情報を貼り付け
監督小津安二郎
助監督佐々木康(監督補助)
キャスト斎藤達雄(男優)学生 高橋
田中絹代(女優)喫茶店の娘 小夜子
笠智衆(男優)高橋の友人(及第生)
二葉かほる(女優)下宿のおばさん
青木富夫(男優)下宿のおばさんの息子
風吹ジュン(音声版)
佐野史郎(音声版)
原作小津安二郎(原案)
脚本伏見晁
撮影茂原英雄
厚田雄春(撮影補助)
配給松竹
美術脇田世根一
編集茂原英雄
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
(ネタバレを非表示にする)

【クチコミ・感想(9点検索)】[全部]

別のページへ(9点検索)
【新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順
1
>> お気に入りレビュワーのみ表示
>> 全レビュー表示

>> 改行なし表示
※ 「改行」や「ネタバレ」のデフォルト表示のカスタマイズは「カスタマイズ画面」でどうぞ
1.《ネタバレ》 これはギャグの豊富さでは、現存する小津作品の中でも一二を争う。試験場のカンニングをめぐる連発の密度の高さといったらない。四番を教えて、の合図が飛び交う感じ。教授の背中のカンニングペーパーを取り損なって、腕時計に耳を当てるリズム。あるいは下宿の仲間たちのワイワイやってる内輪の雰囲気。それらを通して「腐る」感情と「意気揚々」とした感情が交錯する(泣いてた突貫小僧がサンドイッチもらうと手をピンと伸ばして意気揚々と退出なんてのもあった)。小津のサイレント期のシナリオを読むと、失われた作品も含めて「腐る」というトガキがやたら目に付く(しばしば斎藤達雄の役どころで)。そうなのだ、小津作品とは「主人公が腐る」ドラマなのだ。意気揚々としたい学生生活・サラリーマン生活が、なんらかの障害に遭い、腐らざるを得なくなる。不機嫌を抱えたまま誰かに甘えかかって解消しようとし、活動が停滞する。それをスラプスティックな笑いに持っていってしまうところが小津の天才。止められた大きな動きは、小さな無意識の動作となって現われてくる。本作では、机にのせた足のリズム、角砂糖を放り上げて口でキャッチする遊び、などなどに。そして卒業したほうが「腐り」、落第したほうが「意気揚々」とすることになる。それだって問題が解消されたわけでなく、単なる延期ってところが苦い。純粋にコメディとしても傑作だが、時代の記録としても優れた作品。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 9点(2010-05-31 12:04:32)
別のページへ(9点検索)
【新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順
1
マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 10人
平均点数 7.50点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5110.00%
6110.00%
7330.00%
8330.00%
9110.00%
10110.00%

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS