エレファント・マンのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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エレファント・マン

[エレファントマン]
The Elephant Man
1980年上映時間:124分
平均点:7.43 / 10(Review 202人) (点数分布表示)
公開開始日(1981-05-09)
ドラマモノクロ映画歴史もの実話もの
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2022-03-31)【イニシャルK】さん
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監督デヴィッド・リンチ
助監督アンソニー・ウェイ
キャストジョン・ハート(男優)ジョン・メリック
アンソニー・ホプキンス(男優)フレデリック・トリーヴス博士
アン・バンクロフト(女優)ケンドール夫人
ウェンディ・ヒラー(女優)婦長
ジョン・ギールグッド(男優)カー・ゴム院長
フレディ・ジョーンズ(男優)バイツ
デクスター・フレッチャー〔1966年生〕(男優)バイツの手下の少年
エリック・バーグレン(男優)(ノンクレジット)
クリストファー・デヴォア(男優)(ノンクレジット)
キャスリーン・バイロン(女優)
国広富之ジョン・メリック(日本語吹き替え版【TBS】)
田中信夫フレデリック・トリーヴス博士(日本語吹き替え版【TBS】)
渥美国泰カー・ゴム院長(日本語吹き替え版【TBS】)
熊倉一雄バイツ(日本語吹き替え版【TBS】)
文野朋子婦長(日本語吹き替え版【TBS】)
渡部猛(日本語吹き替え版【TBS】)
榊原良子(日本語吹き替え版【TBS】)
山田礼子(日本語吹き替え版【TBS】)
吉田理保子(日本語吹き替え版【TBS】)
玉川紗己子(日本語吹き替え版【TBS】)
仲木隆司(日本語吹き替え版【TBS】)
幹本雄之(日本語吹き替え版【TBS】)
平林尚三(日本語吹き替え版【TBS】)
竹口安芸子(日本語吹き替え版【TBS】)
長堀芳夫(日本語吹き替え版【TBS】)
脚本デヴィッド・リンチ
エリック・バーグレン
クリストファー・デヴォア
音楽ジョン・モリス[音楽]
撮影フレディ・フランシス
製作総指揮メル・ブルックス
スチュアート・コーンフェルド
配給東宝東和
ザジフィルムズ(リバイバル)
美術スチュアート・クレイグ[美術](プロダクション・デザイン)
ロバート・カートライト(アート・ディレクター)
ヒュー・スケイフ(セット装飾)
衣装パトリシア・ノリス[衣装]
タイニー・ニコルズ(衣装監修)
編集アン・V・コーツ
録音デヴィッド・リンチ(サウンド・デザイナー)
字幕翻訳清水俊二
その他ジョン・モリス[音楽](指揮)
あらすじ
見世物小屋で、“エレファント・マン"<象人間>と呼ばれる 奇型な人間を見て興味をおぼえたロンドン病院の外科医フレデリックは、ジョン・メリック(ジョン・ハート)という名をもつこの男を、研究したいという理由で持ち主のバイツからゆずり受けるのだが・・。19世紀末のロンドンを舞台に、生まれながらの奇型ゆえ“エレファント・マン"と呼ばれ人間扱いされなかった実在の人物ジョン・ノリックの数奇な運命と彼をとりまく人間たちとの触れ合いを描いたドラマ。さて、その結末は・・
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12
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35.《ネタバレ》 映画ファンを名乗りながら今更「エレファント・マン」を見ました。恥ずかしながら私は「どうせファンタジーみたいなおとぎ話でしょ?」って今日まで思っていました。
デヴィッド・リンチ作品といえばやはり名作(迷作?)「イレイザーヘッド」が思い出されますが、本作もモノクロで時折イレイザーヘッドを思わせるようなシーンもあって意味深な気持ちにさせてくれます。また、壁の絵や一つ目の頭巾などの雰囲気もとても素晴らしく、序盤から映画に引き込まれる演出はなかなか素晴らしいです。エレファント・マンことジョン・メリック(ジョン・ハート)の半生を綴る本編は基本的にリアル志向で無理な描写がありません。むしろ的確に彼の心理描写を作品に落とし込むことに注力しているようで、物語の進行もドラマチックというよりは淡々とした印象でした。

やはりトレーヴェス博士(アンソニー・ホプキンス)と彼の妻(ハンナ・ゴードン)、舞台女優のケンドール夫人(アン・バンクロフト)、婦長(ウェンディ・ヒラー)らが優しくて目頭が熱くなります。対するバイツ(フレディ・ジョーンズ)や夜警の男(マイケル・エルフィック)らの仕打ちは極めて残酷で、こちらは違う意味で目頭が熱くなります。いじめのシーンは容赦がなく見ごたえ十分ですが、ここでもメリックは告げ口をせずこの人物の人の好さがにじみ出ます。奇形者の見世物興行のシーンは痛々しく描かれていますが、実際には和気藹々と人気者街道を歩んでいたようで、彼のIQの高さとポジティブ思考、そして人の好さで意外ときちんと過ごしていたことが伺えます。(映画ではそう描かれていませんが)

この映画のクライマックスはやはり駅で叫ぶシーンだと思います。「僕は象人間じゃない、これでも人間なんだ」”これでも”という言葉が涙を誘います。とにかくメリックの人柄が素晴らしくて、神様は心底残酷なことをなさると感じた映画です。この後に配置されている劇場のシーンでは、、演者でなくメリックのほうがスタンディングオベーションを受けますが、これもなかなか泣かせるシーンに仕上がっています。
ある程度事実に基づいているようですが、映画版のラストは非常に素晴らしいです。頭が大きすぎて横になると窒息の懸念がある彼が「いつかは普通の人のように横になってベッドで眠ってみたい」という願望を実践、そのまま亡くなってしまったであろうラストカットが素晴らしい。ストーリー上は安住の部屋を与えられ、友人には人並みに扱われ、初めての演劇で高揚していたようで、普通にベッドで眠ろうとする彼の仕草が本当に健気で泣けます。(演出上は亡くなったかどうかは不明ですが、”横なって寝てはならない”という伏線から考えると亡くなったと考えたほうが自然)

「もしも自分が化け物のような外見だったら?」と思うと生きた心地がしません。五体満足で身体の各部位が正しい位置についているだけで幸せだし、コンプレックスなど些細な事だと感じられる映画です。多少事実と異なる点はあるものの彼の心情がとても良く描かれていて素晴らしい作品でした。一生に一度は見ておくべき名作。
アラジン2014さん [インターネット(字幕)] 9点(2024-11-19 16:41:42)
34.《ネタバレ》 若きアンソニー・ホプキンスが当時から端整な佇まいでベテラン俳優の中に混じって抜群の存在感を放っています。余りにも特異な外見に接した際の人々の反応が丹念に描かれています。ギョッとするだけの者、金儲けの道具と思う者、慈悲をかける者、人となりに触れて気持ちを通わせる者。見世物小屋の仲間達がメリックを檻から逃がしてあげるシーンに、真の醜い怪物はボイラーマンやバイツなのだと痛感させられます。メリックが誰にもサヨナラを言わず母のもとへ旅立ってゆく結末は残念でなりません。「もう、十分に生きた」「もう、生きる事に疲れた」どちらなのでしょうか。
The Grey Heronさん [DVD(字幕)] 9点(2017-09-17 15:27:53)
33.《ネタバレ》 トッド・ブラウニングの傑作「フリークス」を思い出す作品。
「エレファントマン」ことジョゼフ・ケアリー・メリック(ジョン・メリック)の人生を淡々と描いていく。
ファースト・シーンで女性が象に襲われるモンタージュ。この夢はメリックの誕生に関わる重要なテーマだ。彼を妊娠していた母親は事故に遭い、そのショックでメリックは全身に腫瘍が出来る奇形児となってしまった。
子供の頃は腫瘍もまだ大きくなく、普通に喋り一般の学校にも通っていたようだ。
それが成長していく過程で腫瘍が肥大化し、徐々に症状が悪化していく。
人々はメリックの姿を見て「奇人」だの「化物」だと罵り差別し、遂にはサーカスの見世物小屋で「エレファントマン」となってしまう。彼は偏見の目や傷つけられる恐怖で言葉も知識も封印してしまう。
そんな彼を、医者は好奇心と正義感から救おうとする。単眼の袋で覆われた“心の壁”を取り除こうと。
しかしメリックをサーカスに引き込んだオッサンは本当に不器用な人だ。
看護婦ですら悲鳴をあげるメリックの姿、だが婦長の献身的な介護や医者の熱心な語りかけでメリックは普通に喋るようになっていき、人間性を取り戻していく。
医者がメリックから“声”を聞こうとするシーンは熱い。視覚と耳に訴える。
メリックが聖書の件をする場面も良いシーンだ。院長がメリック“さん”と改めるのも。
「彼の人生は誰にも想像できないと思う」
メリックの苦労は誰にも解らない。どんなに解ったつもりになっても。我々は知り、考える事しか出来ない。
時折見せる寂しき横顔。メリックは右腕と外見の変わりに豊かな想像力と心を手に入れたのだろう。
メリックがスーツに身を包んで例の女優と語り合うシーン。彼女はメリックの“心”を見ているのだろうか。遂にはヴィクトリアの女王まで動かしてしまう。
彼の存在が認められる度に看守たちの嫉妬も大きくなる。人助けかエゴイズムか。
メリックはある出来事で再び心を閉ざしてしまう。それでもメリックの理解者でもある子供やサーカス仲間たちの協力。「俺たちみたいなのには“運”がいるんだ」
さらに駅での一件が再びメリックの心を呼び覚ます。「僕は人間なんだ!」
とりあえず婦長がGJすぎる。
再び平和な時を取り戻したメリック。彼が夢の中に見た女性は母親だったのだろうか?
彼は安らかに眠り、母親の元へと行ったのだろう。
すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2014-11-16 18:20:28)(良:2票)
32.《ネタバレ》 むかし、小学生に上がったばかりの頃に、どこかの映画館で本作の看板を見て、本能的に恐怖を感じ、長い間、ホラー映画だと思っていた。 実際に観てみると、違っていた。「イレイザーヘッド」のリンチらしい怪奇趣味的な作風はそのままで、人間の残酷さ、倫理観について、強く心に訴えかけるヒューマンドラマとなっていた。 興行師のバイツは見たままだが、ケンドール夫人の行いは、自身の名声を高めるための偽善にすぎないし、トリーヴスは「私のしていることはバイツと同じなのでは?」と苦悩する。そして、病室のメリック氏を酔客に見物させて、その見物料で稼ぐ男もいた。 この全員が、自身の生活のためにメリック氏を "利用" していることだけは事実であり、メリック氏もまた、それに依存しなければ生きてはいけない、、それもまた事実。 私はと言えば、やはり興味本位で見世物小屋を眺めるようにその様子を眺めてみて、深く心に突き刺さりはしたけど、その理由と映画の答えは、私の稚拙な表現力ではうまく言葉にできない。 →2025/1/19 追記。 デビッド・リンチ監督が亡くなり、その追悼で再鑑賞。 メリック氏が「こんな姿に生まれて、母はさぞがっかりしたでしょう」と、トリーヴス夫人に告白するところでは、とても涙を禁じ得ない。 メリック氏の心の美しさ (そのもの) 、本作が最も描きたかったのはそこであり、憐憫、善悪、損得、保身、、そういう感情が浮かんだ時点で、既にメリック氏の心は置き去りにされていることに、はたと気づく。
タケノコさん [DVD(字幕)] 9点(2014-09-04 00:26:20)
31.初見は小学高学年か中一くらいの頃でしょうか。当時の少年誌や児童向け大百科で「ショック!これがエレファントマンだ!!」と見世物や怪物のごとく紹介されていました。当時、ホラー映画や心霊写真といった類いが流行っており、僕自身もこの手のものにハマっていたので、興味本位で観てみました。開始からしばらく、見えそうで見えないメリックの素顔に興味を抱き、その容姿を晒した時には凄いショックを受け、その後の波瀾万丈な展開に心臓をえぐられたかのような衝撃を受けました。正直、その姿を一目見たいと思ってしまうのは人間としてごく普通の感性であり、同時に醜悪でもあるのでしょう。ただ、この映画を観ることにより、自身のモラルを問いただす機会にはなるでしょうね。もっとも、憐憫の情を抱くのは、相手によっては失礼極まりないことかもしれませんが・・。
けんおうさん [DVD(字幕)] 9点(2014-06-13 20:36:20)(良:1票)
30.一番最初に見た時(中1)、既に鑑賞済みだった年の離れた長兄に「わかるか、この映画に興味を持った時点で、お前もジョンを興味本位で観に来るイヤラシイ人間の1人なんだよ」と諭され、見透かされたみたいで嫌な気分になったのを思い出す。思春期に見れて、いろいろ感じられて良かった作品。"美"とは?"醜"とは?"普通"とは?…今はもう字幕で観ますが、ジョンの吹替は国広富之さんの印象が強いです。
movie海馬さん [地上波(吹替)] 9点(2012-08-01 02:23:45)(良:1票)
29.《ネタバレ》 一瞬でも、どんな容姿なんだろうと興味本位で見てしまった自分がいるだけに、只々『僕は人間だ』というジョン・メリックの言葉が突き刺さります。

おめかししてトリ―ヴス博士の家に招かれ、奥様との会話中『美しい女性に優しくされたの初めてなんで』と嗚咽するジョン・メリック・・・
この場面だけで如何に今まで虐げられてきたのかと、彼の純粋さがわかる。

この映画は、何度も観れる映画ではないかも知れませんが、多くの人に観てもらいたい・・・そんな映画です。
ぐうたらパパさん [インターネット(字幕)] 9点(2012-03-23 15:26:22)
28.《ネタバレ》 (2009年の映画メモをもとに作成)
昔友人から聞いた話で、記憶も曖昧なんですが、「この作品の本来の姿は”恐怖映画”の類であり、それが何故か日本に入って来た時に”感動の映画”とやたらいわれるようになってしまった」、のだとか。
もちろん定かではなく信憑性も薄いです。
しかし僕はこの作品を初めて観た時に「感動的な映画」だと思い込んでそれを強く意識し過ぎた為か正直いうと「!??」な感じでした。感動は凄く微妙で逆にドロドロと恐ろしい重苦しい場面が残りました。
しかし今回は「恐怖映画」と決め込んで観てみると、、、非常に良質な恐怖映画であり、また深く感動する場面がありました。
2度目にしてやっとヒューマン映画だと気付きました。
ジョンメリックの姿は非常にグロテスクで、それは他のホラー映画とは比べられない程の圧倒的な恐怖とリアルな質感で生理的な不快感を与えます。
それはどのホラー映画でも味わう事の出来ない深い漆黒の恐怖感です。
悪魔のような清掃員の男がいます。いや本物の悪魔です。彼がジョンメリックを客共と引き合わせる場面なんかこれほど残酷な悪意に満ちた場面は他の映画にはありません。
おぞましいです。
作品全体には独特の暗い雰囲気があります。精神的に重いです。
しかしその中でメリックの汚れの無い心の輝きは光ります。
彼の心は美しく澄んで綺麗です。
彼には美しいものを見出す感性があり、美しい物を作り出す才能があります。美しいものに対する尊敬の念を持って、人に対して気品に満ちた美しい態度で接します。
そんな彼の人間的な素晴らしさというか、心の美しさに感動します。
最もグロテスクな肉体をして彼の心には一切の汚れた部分が無いです。
嫉妬とか攻撃性を全く表さないなど僕はとてもできません。
これをみると、肉体とは何なのだろうと考えます。
また「人はなぜ生まれてくるか?」とまで考えさせる程の恐怖映画はまずありません。
メリックは拍手喝采に包まれました。ほんとに素晴らしいです。
最後まで誇らしくあることを選んだメリックに感動しかありません。
フリークスの仲間たちがメリックを逃がす場面がありましたが、圧倒的に美しい場面です。
ゴシックヘッドさん [DVD(字幕)] 9点(2012-03-21 02:50:45)(良:2票)
27.豊かな知性と感性、そして純粋な心を持つ主人公の、困難な人生を描いた本作は、
全編白黒、そして内容も重いので、疲れている時や精神的余裕のない時はかなり辛いかと。
腰をじっくり落ち着けて鑑賞することが必須。実話をかなり忠実に再現しているということで、
心を揺さぶられることはもちろん、人間としての尊厳を守るための主人公の行為は、
深い感動を与えてくれる。お涙頂戴ではないラストがとてもいい。映像演出も○。
公開当時、独創的な部分がないという点で、評論家の間では評価が真っ二つに分かれていたが、
良質な映画であることに変わりはない。
MAHITOさん [映画館(字幕)] 9点(2011-11-07 03:51:02)(良:1票)
26.《ネタバレ》 その昔公開時、高校生らを引率して映画館で見た映画。見る前は、とてもこのような映画は高校生は見ることはできないだろうと思っていたが、見事に裏切られた。いつもは悪ふざけばかりする悪たれどもまでが、真剣に見入っていた。
映画というものは、凄いものである。私たち教師がどんなに良いことを言っても見向きもしなかった連中を、何の予備知識もないのに、これほどまで変えるものなのかと思った。その時は映画を見た感想よりも、そっちの方がずっとずっと大きかった。
前置きはそれだけにして、私は恥ずかしながら、映画の初めの方は怖かった。エレファント・マンのその様相に正面から見ることができなかったのである。しかしながら、その醜い様相に慣れ、逆にそれを醜いと思う自分の方が愚かであることに気づいた。見せ物にしあざ笑う人たちに憤りを感じたが、自分にその資格はあったのだろうかと。
一方でこの映画に出てくる名もない人たちの優しい心には心打たれる。しかしまた再び見せ物小屋へ・・・。「私は人間だ」と叫ぶメリックの悲痛な叫び、それは最後のシーンに切なく表されている。
仰向けになって寝たら、それは死に結びつく。それがわかっていながら、最後は人間らしい姿で眠りにつく。このことが、最初に見た時は理解できない愚かな私だった。
ESPERANZAさん [映画館(字幕)] 9点(2011-05-04 19:43:18)(良:2票)
25.良い意味でも悪い意味でも、最も衝撃を受けた映画です。
もし自分の周りにジョン・メリックの様な人物が居たのなら、どういう感情を抱くのか・・・どうやら自分も醜い心を持った人間のようでした・・・
maicoroさん [DVD(字幕)] 9点(2010-01-25 01:13:33)
24.久々に映画を観て泣きました。生まれながらにして大きな不幸を背負ってしまったジョンメリックの心優しさ、周りの人たちの優しさに胸打たれます。大きなハンデを持って生まれてくる人間がいるという世の中の不条理さに怒りすら湧いてきます。仕方のないことではありますが。女優との「ロミオとジュリエット」のやり取りは本当に名場面です。実際はジョンメリックは自ら見世物になって結構強かに生きてたみたいですね。この話を知ると少し冷めてしまいますが、映画として間違いなく素晴らしいので9点。これってデヴィッド・リンチの監督作品だったんですね・・・鑑賞した後に知って驚きました。
べいんびーるさん [DVD(字幕)] 9点(2009-08-09 00:25:29)
23.あまりに辛すぎる彼の人生にどうしようもなく涙が溢れたが、それは劇中の醜い人間たちへの憤りの涙なのか、メリックへの哀れみの涙なのか・・。どちらにしろ、もし自分が仮にメリックを実際目の当たりにしたら、やはり彼を見て涙することしか出来ないと思う。優しい言葉をかけてあげることは出来るだろうけど、繊細な心を持つ彼にはその言葉が同情から来るものだと感じてしまうだろう。彼の心がピュアだと知っていればいるほど、彼に何もしてやれないと思う。自然に接するなんて、絶対に無理だ。こんなに感情移入させられる映画はなかなか無いと思う。
おーるさん [DVD(字幕)] 9点(2009-01-22 09:31:56)
22.私は普通、感動したり面白いと思った映画は、何回も繰り返し観るのですが、この映画は感動して、信じられないくらいの涙が出たのに、1回しか観ていない。それだけ内容が重いのである。正直、今の私のレベルではどのような感じ方をすることが、正しいのか良く分からない。だから正しいのか間違っているのか分からないが、自分が今感じたことを素直に書くだけである。外科医は絶対に偽善者なんかじゃない、成長しようと苦しみ、もがいている人間として正しいあるべき姿である。
たけよしさん [DVD(字幕)] 9点(2007-08-15 23:42:32)
21.《ネタバレ》 メリックの美しい心、メリックを見世物にしたり、差別したりする人達の醜い心のギャップに憤りを感じましたし、それに翻弄されるメリックの姿を見ていたらちょっとうるっときました。終盤に視覚的にも聴覚的にも美しい舞台を鑑賞したメリックは何を思ったのでしょうか?バーバーの弦楽のためのアダージョをバックに流した意味深なラストシーンもよかったと思います。
maemaeさん [ビデオ(字幕)] 9点(2006-10-29 03:51:48)
20.心がえぐられるような感じ
NINさん [DVD(字幕)] 9点(2006-10-05 11:48:23)
19.ものすごく深い映画だと思います。心からの親切とは何でしょうか。私はこう考えます。実は先日こんなことがありました。電車で車椅子の人が乗るのに苦労していて後ろから押してあげたのですが、全く反応がなかった。私は感謝くらいしろ、と心の中で思ったのですが、これって自己満足なのか、偽善なのか、とあの先生のように思ってしまった。車椅子の人にとっては「ほっといてくれ」という心境なのでしょう。または余計な事なのでしょう。つまり我々がどう接するのが一番自然なのか?車椅子の人が表面的に「ありがとう」と笑ってくれても、それもまた向こう側の偽善となってしまう。偽善と偽善のぶつかり合いである。映画の話にもどりますが、我々のこの問いかけに対して、メリックは横になって皆と同じように眠るという行動で示したように思った。つまり「私はあなた方の親切(偽善でもいい)に心から感謝の意を称しこの世を去ります」
と。
金田一耕助さん [ビデオ(字幕)] 9点(2006-08-14 10:53:21)
18.ぐしゃぐしゃになり、ひっくひっくと嗚咽が出るほど泣きました。
ふぉんださん [ビデオ(字幕)] 9点(2006-04-27 21:54:13)
17.これほど観る者一人ひとりが試される映画はない。見世物小屋の暗い片隅に佇むジョン・メリックの被るマスクを剥いでみたい,その顔を見てみたいと思わない人間が,はたして何人いるだろうか。人間の獣性と神性が繰り返し展開される中,映像は次々と観る者に問いかけてくる。「おまえはいったい何を見たいのか?」それに満足に答えられるかどうか,未だに自信がない。ジョン・メリックは無垢な魂を抱いて去っていくが,残された我々は答えを見つけられない不安を携えながら,ただ立ちつくすのみである。
Roxyさん [映画館(字幕)] 9点(2005-11-07 12:04:36)(良:1票)
16.ちらほらおられますがホラーだと思っていたのはジャイケルジャクソンのせいに違いない。ん、それは私だけに違いない。あのヘンタイデビットリンチの奇形趣味に感動の涙だとーだとか、感動しすぎて涙も出ないだとか、重すぎて・・だとか、子供世代に是非見て欲しいだとか、R20指定にしたいねだとか、この世に神も仏もあるもんか、いつかこんな人類皆殺しにしてやるーくらいに思ったり、人間ってスバラシイ!地球の平和はわしが守る!くらいに気持ちが高揚したり、良くも悪くもこんなに相反する要素を同居させてしまった本作には限りなく高得点をさしあげることくらいしか出来ないのであります。
へろりうしオブトイジョイさん [DVD(字幕)] 9点(2005-04-14 20:45:01)
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【点数情報】

Review人数 202人
平均点数 7.43点
000.00%
100.00%
220.99%
341.98%
473.47%
5125.94%
62612.87%
74924.26%
84421.78%
93517.33%
102311.39%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.87点 Review8人
2 ストーリー評価 8.38点 Review13人
3 鑑賞後の後味 7.57点 Review14人
4 音楽評価 8.27点 Review11人
5 感泣評価 8.93点 Review16人
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【アカデミー賞 情報】

1980年 53回
作品賞 候補(ノミネート) 
主演男優賞ジョン・ハート候補(ノミネート) 
監督賞デヴィッド・リンチ候補(ノミネート) 
作曲賞(ドラマ)ジョン・モリス[音楽]候補(ノミネート) 
美術賞スチュアート・クレイグ[美術]候補(ノミネート) 
美術賞ロバート・カートライト候補(ノミネート) 
美術賞ヒュー・スケイフ候補(ノミネート) 
衣装デザイン賞パトリシア・ノリス[衣装]候補(ノミネート) 
脚色賞デヴィッド・リンチ候補(ノミネート) 
脚色賞エリック・バーグレン候補(ノミネート) 
脚色賞クリストファー・デヴォア候補(ノミネート) 
編集賞アン・V・コーツ候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1980年 38回
作品賞(ドラマ部門) 候補(ノミネート) 
主演男優賞(ドラマ部門)ジョン・ハート候補(ノミネート) 
監督賞デヴィッド・リンチ候補(ノミネート) 
脚本賞エリック・バーグレン候補(ノミネート) 
脚本賞クリストファー・デヴォア候補(ノミネート) 

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