1.《ネタバレ》 モナコ公国に嫁ぐグレース・ケリーへの餞として作られた映画で、共演者もビング・クロスビー、フランク・シナトラ、そしてルイ・アームストロングと豪華です。
ストーリーは「フィラデルフィア物語」のリメイクで、私はそれも見たんですが、私としてはこちらの「上流社会」の方が好みでした。
色々有って上手く行かなかった夫婦が、結局はヨリを戻すというような他愛の無い話なんですが、先にも書いた通りとにかく出演者も豪華だし、映画は終始華やかな雰囲気に包まれていて、それに見惚れているだけでも楽しい。
そして、グレース・ケリーはこの頃はまさに美しさの絶頂を迎えているという感じがします。
これが最後の映画出演になってしまいましたが、最後と言う事もあってか終始弾けて楽しげに上流社会のお嬢様を演じているのが良いです。
彼女はMGMと契約していながら、納得出来る脚本がなかなか無くてMGM作品にはずっと出ていなかったそうですが、この映画の脚本は即座に気に入って、それで出演を快諾したそうです。
そんな経緯も有ってか、この映画の彼女はとても意欲的に演じているのが伝わってきますね。
ビング・クロスビーとシナトラ、クロスビーとサッチモのそれぞれのデュエットも楽しくて良いんですが、やはりクロスビーとケリーの「TRUE LOVE」は素晴らしい。
ただ、彼女の歌はもっと聞きたかったなあ。