女は二度生まれるのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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女は二度生まれる

[オンナハニドウマレル]
1961年上映時間:99分
平均点:7.54 / 10(Review 24人) (点数分布表示)
公開開始日(1961-07-28)
ドラマ小説の映画化
新規登録(2003-12-08)【まぶぜたろう】さん
タイトル情報更新(2023-05-07)【Olias】さん
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監督川島雄三
助監督湯浅憲明
キャスト若尾文子(女優)小えん
藤巻潤(男優)牧純一郎
山茶花究(男優)矢島賢造
フランキー堺(男優)野崎文夫
山村聡(男優)筒井清正
山岡久乃(女優)筒井圭子
江波杏子(女優)山脇里子
上田吉二郎(男優)猪谷先生
高見国一(男優)景山孝平
倉田マユミ(女優)吟子
紺野ユカ(女優)木村信子
中田勉(男優)呉服屋
中條静夫(男優)田中
潮万太郎(男優)桜田
村田扶実子(女優)お高
山内敬子(女優)とき哉
菅原通済(男優)島崎
平井岐代子(女優)寿美吉
大山健二(男優)部長
目黒幸子(女優)小吉
村田知栄子(女優)お勢
仁木多鶴子(女優)野崎の妻
穂高のり子(女優)園子
八潮悠子(女優)桃千代
酒井三郎(男優)アパート管理人
竹里光子(女優)戸むらの女中
原作富田常雄「小えん日記」
脚本川島雄三
井手俊郎
音楽池野成
撮影村井博
配給大映
編集中静達治
録音長谷川光雄
照明渡辺長治
その他東京現像所(現像)
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5.ストーリーと言うより、小えんという娼妓をじわりじわりと掘り下げていく、そういう面白さがあった。退廃的・モラルの欠如・映像美の点で、前年に公開された伊映画「甘い生活」と似た味わいがあるように感じた。
kagrikさん [地上波(邦画)] 9点(2014-02-05 11:47:10)
4.《ネタバレ》 10点はこの映画を超えるものに出会うまでとっておきたい。裏を返せば、この映画は私にとって限りなく理想に近いものだということだ。川島雄三が大映で撮った三本はいずれも映画史に残る傑作といって差し支えないが、とりわけこの「女は二度生まれる」は川島の漲る才気とキャストとスタッフの力が最高潮の地点で組み合わさった、およそ完璧といえるほどに堅固な作品なのだ。まず俯角と仰角の鋭いショットでもって全編を構成することにより、この映画に研ぎ澄まされた質感とリズムをもたらしている。このことが観客の集中力を促し、時間の経過を忘れさせる要因となる。これは監督だけでなくカメラマンの村井博の力量によるところが大きい。川島は構図に関しては無頓着な方だったが、村井の助言により絵画的な構図を志向するようになったという本人の証言がある。少々狙いすぎの気もあるが、それでも感服せざるをえない構図の連続である。カラーの乾いた感触や池野成の画面を補足するような魅惑的な音楽も手伝って、画面作りにおいては非の打ちどころがないと断言してもいい。次にキャストの話をしたい。もちろん若尾文子の話だ。他の俳優陣も確かな力量の持ち主であることは言うまでもないが、この映画はやはり若尾文子の、いや小えんの物語なのだ。この映画において若尾の魅力が爆発していることに異論を唱えるものはおそらくいないだろうが、それは若尾全盛の美貌のおかげだろうか、はたまた身振りや口調表情など、つまりは演技のおかげだろうか。私はこの映画における若尾を評して名演だったとは言いたくない。小えんという一個の人間がフィルムの上に確かに生きていたのだ。この映画において若尾は紛れもなく小えんだったのだ。川島は小えんという人間の生活をその卓抜な演出手腕により構築し、映画の最後の場面、25秒に渡るフィックスショットにより、小えんのこれから歩むであろう人生をも提示した。フィルムに映ったものは小えんの人生にとってほんの数場面に過ぎない。しかし川島雄三は小えんという人間についての無限の情報をこのフィルムに刻んだのだ。
ただし幾つかの欠点もある。反戦の思いを込めたであろう靖国神社のシーンはこれ見よがしで冷笑を誘うし、路地裏を映した凡庸な数ショットに興醒めする瞬間もある。しかしこれらは些細な欠点だ。未見の方は是非とも観てください。ツタヤに置いてあるし、旧作だから百円だ!
吉田善作さん [DVD(邦画)] 9点(2012-12-02 19:12:45)(良:2票)
3.《ネタバレ》 美しい彼女は誰も愛した事が無いのかもしれません。それは同時に、誰にも愛されたことがないという事なのかもしれません。愛しているフリ、愛されているフリ。全てが虚像の中で、自分を演じる自分を見つめているかのようだった。悲しげな表情も、嬉しそうな表情も、全てが嘘。誰に対してもそんな表情をしているから、いつもの間にかどれが本当の自分で、どれが本当の気持ちなのかわからなかったんじゃないだろうか。それでも、生きるためにはしかたがない。これから彼女はどこへ行くのでしょう?本当の愛を探すのか、本当の自分を探すのか。最後にベンチに一人で寂しく座る彼女の姿はまさに孤独だった。ようやく望んで一人になった彼女。これから彼女は何を目にし、どうなっていくのか、ぼくは悶々と想像していようと思います。あの、若いクソガキのように。
ボビーさん [DVD(邦画)] 9点(2008-06-29 18:47:52)(良:1票)
2.《ネタバレ》 川島雄三監督が若尾文子を女にしてみせますと宣言して撮られたというこの映画、紛れもなく若尾文子の映画であって、若尾文子のしたたかさ、本能のままに生きている女、芸者の時の小えんともう一人の姿をしている時のともこ、どっちも間違いなく若尾文子の可愛さが画面を通して見ている者に迫ってきます。初めに若尾文子と最初の愛人である山村聡の二人が布団に寝そべっているシーンでのあのゾクゾク感、若尾文子演じる芸者小えんが名刺をくださる。てお名前を尋ねるシーン、名刺を貰って「二級建築士!へえ!」て言うのを聞いて、思わず噴出しそうになる。まるで若尾文子の人生そのもののようなあのやりとり、そして、若尾文子に関わろうとする他の男達、フランキー堺も山茶花究も相変わらずの芸達者ぶりを発揮していてそれだけで楽しい。女風呂を覗こうとしている山茶花究のフラフラした態度の面白さ、フランキー堺と若尾文子の寿司屋さんでの会話の楽しさ、そんな楽しさを十二分に描きつつも女の強さと弱さ、男のだらしなさをテンポ良く描くこの川島雄三監督の演出の素晴らしさ、あのラストに関してもいかにも川島雄三監督らしい、それはこの監督の他の作品にも見られる終わり方、見ている私達に対して、あの後のどういう風に話が進んで行くのか?若尾文子演じる小えんが本当の意味で女としての幸せを掴んでいつまでも女らしく、そして、小えんらしく自由で明るくたくましく生きて行く未来を予感させる終わり方、正しくタイトル通り「女は二度生まれる」であって、見事な余韻を残したまま終わりとなる。川島雄三監督という監督さんは余韻の残らせ方が抜群に上手い。これもまた川島雄三監督、若尾文子の代表的作品として言えるそんな素晴らしい映画です。
青観さん [DVD(邦画)] 9点(2005-12-25 16:55:15)(良:2票)
1.若尾文子、若尾文子、若尾文子・・・。同性とは取っ組み合いの喧嘩を始めてしまうのとは対称に、あの独特のややこもった声、控えめな声量は、どんな男を相手にしてもほぼ起伏することなくフィルムに刻み続けられ、若尾という原子核の回りを一定の位置エネルギーと運動エネルギーにより均衡状態を保つ電子のごとく男たちは存在し、それはコエンちゃんであろうがトモコさんであろうが変わりなく若尾は若尾、女は女としてリズムよくシーン転換していきます。不安感を静かに盛り上げる池野さんの音楽とともに迎えるラストシーン、見る者はどこか締まりの悪さを覚えながらもこの映画のタイトルを思い起こすはずです。そしてそのタイトルとやや皮肉っぽい靖国神社の描き方に川島雄三の人生観などが少し見えたりしてそれもまた楽しいのです。
彦馬さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-07-12 13:11:57)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 24人
平均点数 7.54点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
528.33%
6416.67%
7416.67%
8833.33%
9520.83%
1014.17%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review1人
2 ストーリー評価 5.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review1人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人
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