1.《ネタバレ》 素晴らしい。エヴァもなにもかもすっ飛びました。
あまり人の評価は引用したくないんですが、10番、よしふみさんのコメントが全てだと思う。
「時かけ」程度の出来だと、宮崎監督も鼻でせせら笑えたかもしれないが、
このサマーウォーズには青ざめると思う。
そのくらいの大傑作。
あえていうと、タイトルがつまんない。こんな地味なタイトルでヒットするのだろうか・・。
もっと説教臭いのかと思ってました。
バーチャル電脳の世界は虚構で、むなしいもので
田舎の大家族のようなナマのつながりが大事だとかなんとか、ありがちな説教話なんじゃないのか。
ところがそうじゃなかった!!!
「バーチャルだろうが、リアルだろうが動かしてるのは人間。
どちらの世界も人間と人間とのつながりこそ大事。」
これぞこの映画のテーマ。もうこの主張が見えてきたときに、私はおそれいりましたウルウル状態でした。
感受性の強い人はボロボロ泣くと思う。
ラストのキスシーンは、「駄目駄目だったポニョのキスシーン」を添削してるかのような感じすらした。
こう描くべきだよと。
いいや、ラストだけではない、ラピュタ以降、まっとうに宮崎アニメが進化すれば
こういうふうになっていたんじゃないかとすら思えてしまう。
笑って泣いてハラハラしてあったかくなって。
これ以外に映画になにが必要?
この映画は、もはや滅茶苦茶、ぐちゃぐちゃの行き当たりばったりになってしまった宮崎映画に
アニメとはなにかを教えてる作品だと思う。
10年後、細田監督には例の「ハウル」をリメイクしてほしいとこ。マジで。