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ラブリーボーン

[ラブリーボーン]
The Lovely Bones
2009年ニュージーランド上映時間:135分
平均点:5.36 / 10(Review 61人) (点数分布表示)
公開開始日(2010-01-29)
公開終了日(2010-07-02)
ドラマサスペンスファンタジー小説の映画化
新規登録(2009-12-19)【マーク・ハント】さん
タイトル情報更新(2023-03-31)【イニシャルK】さん
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監督ピーター・ジャクソン
キャストシアーシャ・ローナン(女優)スージー・サーモン
マーク・ウォールバーグ(男優)スージーの父 ジャック・サーモン
レイチェル・ワイズ(女優)スージーの母 アビゲイル・サーモン
スーザン・サランドン(女優)スージーの祖母 リン
スタンリー・トゥッチ(男優)ジョージ・ハーヴイ
マイケル・インペリオリ(男優)刑事 レン・フェネーマン
アマンダ・ミシャルカ(女優)クラリッサ
トーマス・マッカーシー(男優)校長
ピーター・ジャクソン(男優)薬局の男(ノンクレジット)
早見沙織スージー・サーモン(日本語吹き替え版)
咲野俊介スージーの父 ジャック・サーモン(日本語吹き替え版)
甲斐田裕子スージーの母 アビゲイル・サーモン(日本語吹き替え版)
藤田淑子スージーの祖母 リン(日本語吹き替え版)
岩崎ひろしジョージ・ハーヴイ(日本語吹き替え版)
加藤亮夫(日本語吹き替え版)
藤村歩(日本語吹き替え版)
脚本ピーター・ジャクソン
フィリッパ・ボウエン
フラン・ウォルシュ
音楽ブライアン・イーノ
撮影アンドリュー・レスニー
製作ピーター・ジャクソン
フラン・ウォルシュ
フィリッパ・ボウエン(共同製作)
ドリームワークス
製作総指揮スティーヴン・スピルバーグ
配給パラマウント・ジャパン
特撮ウェタ・デジタル社(視覚効果)
美術ジュールス・クック(美術監督)
ジョージ・デ・ティッタ・Jr(セット装飾)
衣装ナンシー・スタイナー
その他ギレルモ・デル・トロ(サンクス)
あらすじ
殺された少女が、天国のような、三途の川のような、現実ではない不思議な世界から、家族を見守り、そして犯人を追跡する。主人公が冒頭から死んでいるという奇抜な物語。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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1.《ネタバレ》 度肝を抜かれた。  ”レイが霊とキス”というダジャレに、ではない。   ”誰かが死んだ後、残された関係者が、いかに心の整理をし、前を向いて歩き出すか”  を描いた作品はゴマンとある。  しかし  ”死んだ人が、いかに心の整理をし、前を向いて成仏するか”  を描いた作品は始めてだ。  この誰も発想しなかった物語は「私はスージーサーモン。14歳で殺された」と、毅然かつ冷静な声で自己紹介し、心の変化を語る女の子の、10年あまりをかけた<成長物語>なのである。(見た目は殺された後ぜんぜん成長してないケド)  また、ワキのキャラも過不足なく完璧な構成だ。  いつまでも犯人探しをやめぬ父と、犯人探しより心を切り替え前を向きたい母。 あまりにも分かりやすいシンメがシンプルで心地よい。  娘の死に対し真逆な二人の間に、家事はヘタだが憎めぬ 緩衝材的な存在のオバアチャンは、やもすれば重くなりがちな劇中に投入された”オアシス”的な存在。 彼女がいたからこそ、母の家出後も子供らはまともに成長できたし、彼女がいたからこそ、母が10年ぶり位に帰宅した際、妹が殺人の証拠のアルバムを、デリケートな状態の父母でなくオバアチャン経由で警察に渡せた事も忘れてはならない。  さらにレイは、スージーが天国に行って成仏する為の”最終条件”にして”絶対条件”の存在という、常識で頭がこり固まった者には思いつかないヒネリの効いたオチをつける為に置かれた事は間違いない。  ルースも、スージーとレイを結ぶ重要な存在だ。 スージーが殺された直後に彼女(霊のほう)を見かけ、彼女の死をレイに伝える役割。そして、まさかのイタコとしてスージーに体を貸し、レイと最初で最後の再会を果たしてもらうという役割。 どちらもスージーのために重要なロールである。  しかもルースはただの”人助け人”ではなく、レイに恋心を抱いている。つまりスージーからの略奪愛という側面も持っている。  実際の現実社会でも、本来ずっと付き合うはずのパートナーが、死んで付き合えなくなってしまった場合、第二の選択肢として”その相手に一番縁のある人”と、心を死んだ人に残したまま付きあう事は少なくない。 太平洋戦争でも、戦死した夫のかわりに夫の弟や、夫の戦友と再婚する女性も多かった。  そういう意味で、レイはスージーに心を残しつつ、スージーのことも理解してくれているルースと付き合う事にしたと解釈して正解だろう。  霊スージーは、ルースが彼に近づいているのを「彼の隣にいるのは私だったはずなのに・・・チッ」ってあのガゼボの中から、何も手を出せずに見ていた。 そんな彼女が、最後の最後にルースの体を借りて、レイと再会しキスをしたという名場面は、彼女にとっては  「ルース、あなたは彼を奪ったんだもの、これくらい許してね。霊感強くてちょうどよかった笑」  といったところだろう。(いかにも中学生)  そして「レイ、キスして」と屈託のない笑顔をまっすぐ向けるスージーの、その無邪気で無垢な14歳のままの表情に、私はあふれて涙が止まらなかった。   スージーは死ぬ前、オバアチャンとのガールズトークで「キスの味ってどんなん?ね、どんなん?」と、目を輝かせて話していた。 思春期女子の”大好きな男子との初チュー”へのピュアな夢は、我々のように  「キス?別に。オレはキスよりHのほうがキモチイイし」とか 「舌からませてピチャピチャ音立てらたらもうダメ~」とか  完全にスレちゃって、キスごときにもはや価値を見出せなかったり、キスを精神的だけでなく肉体的な快楽の側面でもとらえる感覚を覚えてしまった 汚れた大人達には、到底分かりえまい。 しかしこの映画を堪能する為には、可能な限り14歳の女の子になったつもりで彼女の気持ちに入りこむ事がカギだ。  いずれにせよ思春期で殺された彼女が  <大好きな男子とのキス>  を、成仏するための最終絶対条件としてチョイスした事は誠に説得力があるのである。  異性の事で頭が一杯な思春期女子に、社会の正義もへったくれもない。キスあるのみ。である。  かくして、初チューをミッションコンプリートしたスージーは心の決着をつけ天国へと旅立つ。 なんともすがすがしく、あまりにもよく出来た、殺された幽霊視点のユニークなストーリーであった。  犯人も、大勢女が殺されてるのに全然捕まえられないボンクラな警察ども(お前らちゃんと仕事しろや)に逮捕されパトカーで移送される場面を見せられるより、ガケから転がり落ちて、左手がヘンな方向に折れた死体を見届けさせてもらった方が、見てるこっちはスッキリできて良かったね笑
フィンセントさん [CS・衛星(字幕)] 10点(2019-03-04 13:12:16)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 61人
平均点数 5.36点
000.00%
111.64%
246.56%
3711.48%
469.84%
51118.03%
61321.31%
71524.59%
823.28%
911.64%
1011.64%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 4.80点 Review5人
2 ストーリー評価 5.63点 Review11人
3 鑑賞後の後味 4.60点 Review10人
4 音楽評価 5.22点 Review9人
5 感泣評価 4.60点 Review10人
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【アカデミー賞 情報】

2009年 82回
助演男優賞スタンリー・トゥッチ候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2009年 67回
助演男優賞スタンリー・トゥッチ候補(ノミネート) 

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