1.まるで絵本が動き出したかのような幻想的な世界観に癒されます。
物語は少し悲しい展開を辿るのだけど、キャラクターがそれぞれに愛らしくて温もりが感じられる。
アイルランド神話になぞらえた家族の絆の物語に心から感動しました。
何か悩み事が出来たときにまた見直してみたい心の治療薬のような作品です。
最新の映像技術を駆使した3DCGアニメが全盛の時代だけど、トム・ムーアはアニメの新たな可能性を切り開いたような気がします。
作品の端々にジブリを思わせるシーンがあり、その影響力の大きさに改めて感心するのだけど、一方で近年のジブリが本来の輝きを失っているような気がしてもどかしい。
逆にこういった良質の作品が刺激になって、また素晴らしい作品が生み出されると嬉しいんだけどね。