1.《ネタバレ》 淡々と進む物悲しいストーリー。一家族に起こる不幸が切ない気持ちにさせます。主要登場人物(特に兄弟父母)それぞれの感情がひしひしと伝わってきて、そのうちの誰一人として雑に扱われておらず、様々な視点で楽しめる作品だと思いました。すばらしい景色や哀愁を帯びたメロディの音楽…。エドワードはとてもハマリ役です。この映画でのルーベンの短く、儚い人生を想像するだけで、母の墓の前で佇む姿に涙せずにはいられません。またそのシーン、ジョシュアと父との例のシーンからの流れるような展開が本当に素晴らしい。人が何人か死ぬのに警察とかパトカーが全く出てこなくて静かに進む所もこの映画のと特徴を際立たせていて監督の思いを感じます。最高です!最後の死体を運ぶシーンはとても重いですが、あーいう結末になって、この後ジョシュはどのように生きていくのでしょうか、家族を失って。でも今の生き方を変えることは出来ないでしょう。しかし家を飛び出して奔放に生きていて守る物なんて無いと思っていても、必ず心の奥には家族との思い出が支えとなっているはずです。勿論ジョシュにとっては昔の恋人もそうだったと思う。それらを全て失った時、私達はどうやって生きていけるというのでしょう。信頼できる友人、家族、恋人をすべて失ってしまったら…。