32.文句なしの10点。ベトナム戦争映画はかなりマイナーな作品までいろいろ観てきましたが、この映画を超えるものはありません。初見のときは、まるでドキュメンタリーのような印象でした。それまでの戦争映画って主役(スター)をいかにかっこよく、派手にドンパチやるかという印象だったのに対し、最後まであくまで冷静にシュールに「死」というのはどんなものかを描いていました。この映画を観てベトナム戦争というものをいろいろ勉強して調べるきっかけになりました。戦争映画というジャンルの中に新しい方向性を示した歴史的価値のある映画だと思います。 【金田一耕助】さん [DVD(字幕)] 10点(2014-11-16 17:52:53) (良:1票) |
31.《ネタバレ》 小学生の頃に観て以来、いろんな意味で今だこれを超える作品は無い。大人になり初めて見えたきた、北と南対立する主義主張。分割された国の悲劇。同じ隊の中、反目する各々の正義。そして3部作で綴られた、ベトナムで戦った者たちの苦悩。本物の戦争には、ヒーローなんてものは居ない。ただの一発で命を失うのだ。戦争を知らない自分にとって、戦争の真実を見せてくれた(少なくとも、知った気にさせてくれた)作品です。映画音楽の重要性を理解したのも本作。「ホワイトラビット」にどこか時代性を感じ、メインテーマの「弦楽の為のアダージョ」(でした?)の中、ラストでクリスが光に溶け込んでいく。今見た映像は作り物だけど、でも何か感じたものを刻み込まなきゃって、使命感のように、強い思いにかられました。 【乳時雨】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2008-09-05 21:25:06) |
《改行表示》30.見終わった後、「ホントすごい作品だ」と思えた戦争映画です。それに、私の一番好きな戦争映画です。 いろいろ戦争映画を見てきたけど、心理面、壮絶さをここまで高いレベルで両立してみせたといったらこの映画くらいだろう、といっても過言じゃないです。 【SAKURA】さん [映画館(字幕)] 10点(2007-09-09 19:09:56) |
《改行表示》29.《ネタバレ》 初めて自分の金(おこずかいだけど)で観に行った個人的に記念すべき作品でした。「ランボー」とかのアクション系のドンパチ映画を期待して足を運んだ記憶があります。良い意味で期待は裏切られました、色々と考えさせられる映画は初めてだったので、すごく記憶に残ってる映画です。反戦系の重めのテーマだったので、ドンパチだけじゃない面白さを知った作品でした。 何が正しいのか、何のために戦ってるのか。。。 【ないとれいん】さん [映画館(字幕)] 10点(2006-06-07 13:00:59) |
28.映画として完璧に近いと自分は思う作品。戦争のリアリズムを表現すると同時に暴力描写を抑え娯楽性を盛り込み幅広い層を取り込めるように出来ている作品だと思う。人間の描き方がうまくて派手な戦闘シーンを入れるよりもこの方が戦争の狂気をリアルに感じさせ良かったと思った。それぞれの兵士役の表情や演技がすばらしかった。実際にベトナム戦争に参加した監督の経験がいきていて、戦場での苦労や雰囲気を細かくちりばめつつ演出しているのが良かった。トム・べレンジャーの演技が印象的ですばらしく良かった。挿入曲の「弦楽のためのアダージョ」がこの映画にマッチしていて、しかも印象的で頭から離れずどこかで流れているとこの映画をすぐに思い出してしまう程だ。ラストのヘリから見える地上の様子と雰囲気、そしてチャーリー・シーンのナレーションが印象的で頭から離れない。この映画は他の戦争映画とは一味も二味も違うと思う。 【スワローマン】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-04-27 14:20:59) |
27.どこまで真実かなどという政治的な論争は全く別として、戦争映画として秀逸である。ベトナム戦争の帰還兵であるオリバー・ストーンメンバーが、実体験を元に戦場の実態を一歩兵の視点から書いていて、戦場の空気、恐怖、興奮などがリアルに感じられる臨場感。これまでは戦争映画といっても、単に森の中で銃撃戦やってるだけだろとしか感じないような映画が多かったが、この映画が描いているのは正に「戦争」である。この映画の読み解き方は自由である。おそらく見ている最中にもバーンズ派とエリアス派に分かれるだろう。どちらを選んだところでどちらが悪でどちらが善なんて答えは無いのである。自分は隊の士気を著しく乱す「偽善者」の主人公やエリアスに極めて反感を持っていたのでバーンズ派であった。これを見てしまうと、あの地獄の黙示録がB級にすら見えてくる。チャーリー・シーンはコメディのイメージが強くてアレだが。この役は今ならトム・クルーズ辺りだろうなあ 【Arufu】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-08-02 07:45:54) |
26.映画の中の殆どのシーンで描かれている悲惨な状況から、あんなラストを迎えるなんて!トム・べレンジャーはやっぱりうまいと思います! |
25.戦争という極限状態での人間の心理を完璧に表現している作品ではないでしょうか。「ベトナム戦争映画」としてではなく、「戦争という極限状態での人間映画」として見るべきです。もし自分があの状態に追いこまれたらどういう行動をとるのか、はたして理性を持って行動できるのか、非常に考えさせられました。サミュエルの「弦楽のためのアダージョ」もとても効果的でした。 【ゆきむら】さん 10点(2004-03-15 02:31:41) |
24.個人的には戦争映画ナンバー1におどりでる作品だったと思う。戦争、軍という大きな国家意思のなかで繰り広げられる様々な個人の思惑を、バーンズとエリアスの対比や、帰還する兵士と残って戦う兵士との対比、ヤクにおぼれる兵士等によって鮮明に描き出されていた。一言、戦争というと大きな戦いを想像するが、その中で生死をかけて戦う個の存在、思いを忘れないで欲しいというメッセージが込められていたように感じ、見終わった後、様々考えずにはいられなかった。ヤクに頼ってしまう兵士も然り、バーンズのように悪を犯してまで軍の規律を重んじるのも然り、エリアスのように勧善懲悪によって規律を重んじるのも然りで、戦争という現実の逃避手段としては仕方のないことだったのだろう。数ある戦争映画の中で、ここまで個を尊重した作品はないのではないか?と言う点で評価できる。 【銀次郎】さん 10点(2004-01-23 06:42:41) |
23.僕らの世代は戦争から生まれる死や後遺症、飢え、貧困を知らない。だから映画で疑似体験をしてみる。これは恐い。絶対に経験したくはないことだ。日本はアメリカのヴェトナム戦争みたいにイラクや北朝鮮を映画の題材にさせてはいけないはずだ。 【ケジーナ】さん 10点(2003-12-23 20:43:10) |
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《改行表示》22.戦争映画といえばはずせない!…チャーリー・シーンでなくても良かった気はしますが。 一度みただけではバーンズの行動が理解できなかったけど、部下が死んだ時や窮地に追い込まれた時の表情や行動で、様々な葛藤を感じました。エリアスよりもバーンズに惹かれました。トム・ベレンジャーにも。 【日雀】さん 10点(2003-12-20 20:00:16) |
21.映画館へ“二度も”足を運んで観た、最初で最後の映画!大好きな作品です!! ベトナム戦争..アメリカ軍の実態..そして戦う兵士達の葛藤..とても上手く描かれています! アカデミー賞 受賞作品ではありますが、重すぎず、軽すぎず、娯楽性もしっかりあり、とても分かりやすく創られている、秀作! 正に映画として 一級品!! そしてオリバー・ストーン監督の出世作であり、会心作!..物語の構図は、良くある人間社会そのもの..世間知らずで優等生タイプ、育ちの良い坊ちゃん テイラー、見た目は不良で悪そうだが、勇敢で知的で正義感の強い兄貴的存在の エリアス、兵士として優秀、戦闘を熟知した強者、自信家でボス的存在の バーンズ(言動はある意味“多数派”)、それを取り巻く兵士達..テイラーが配属された小隊で繰り広げられる様々な出来事を通し..人は極限状態で何をするのか、何が真実で、何が悪で、何が正義なのか..人としての生き方(生き様)、モラルを問い掛けます..単に、ドンパチ映画を観たい方はご遠慮下さい、そんな安っぽい映画ではありません..リアリティーを追究した本物の映画! それを観たい方、是非!オススメ!! 【コナンが一番】さん [映画館(字幕)] 10点(2003-12-19 12:16:38) |
20.アメリカの作った戦争映画というとアメリカ万歳的なイメージしかなかった私だが、この映画は違った。あのパッケージにもなっているシーンはだいぶ心に残りました。この映画はアメリカ対ベトナムという描き方ではなく人間と人間の戦いとしてベトナム戦争を描いている。この映画ほど戦争とは何か、何のために、なぜを考えさせられる映画はない。人間と人間の戦い、狂い、死ぬ。さらに映画を引き立てているのは音楽だ。テーマの音楽流れ出すと無常感に押しつぶされてしまいそうになってしまう。この映画以上自分にショックを与えた映画は無い。 |
19.戦争映画としてより、アクション映画として評価した方が、自分の中ではポイントが高い。荒んだ人間ドラマと銃撃シーンが軸なので、おのずとそういう見方になる。しかし村を焼き払う前のシーンなんかは、アメリカこそ正義なのだ!というエゴに留まっていなくていいのだが、やはり見ていて気持ちの良いものではなく、戦争の悲惨さを強く描写しているなとも思えた。なんにせよ何度見ても飽きがこない、素晴らしい映画です。 【 - @】さん 10点(2003-10-07 17:05:08) |
18.戦争の惨さが画面を通して伝わってくる。今まで見た戦争を題材とした映画の中で,文句なくNO.1。 【北狐】さん [DVD(字幕)] 10点(2003-07-24 11:26:23) |
17.ほとんどの人がバーンズ悪、エリアス善とうけとめているようですが、私は少々違った見解です、バーンズ軍曹は戦争のプロフェッショナル、そして何より部下思い、バーンズ軍曹も痛ましい戦争の犠牲者の一人なんですね。エリアスが死んで、皆々の話を陰で聞いたバーンズが現れる場面がありますが、この場面でのトム・ベレンジャの演技には感服です! |
16.今まで存在した戦争映画では一番であると私は思います。監督自身の体験が元に忠実に再現されたとの情報は嘘ではないですね。決してアメリカ万歳な映画でもない。戦争カックイイなんて映画じゃない戦争映画の代名詞の1つの作品だと思いました。プライベート・ライアンも良い映画だったが、最後がアメリカを称える要にも見えた。だがプラトーンは違う。人間と戦争の描写が最高潮な映画だと思う。最後の「この映画を全ての戦死者へ捧げる」と言う所アメリカ軍に反感を買ったのは嘘ではないようです。だって砲台出ていなかったし・・・。プラトーンはクリスが体験した戦争。そして地獄。それを題材にして、戦争の意味を深く考えさせられた映画だろう。俳優とかはあまり知らないけれど、バーンズとエアリス。2人の考えはアメリカの中その物のような気がした。決して最強ではない。人間と言う物を深く理解させ、考えさせてくれた映画だ。この映画は数のこる戦争映画いや映画全体でも歴史的な物だろう。 |
15. トム・べレンジャー、ウイレム・デフォーこの二人の存在感が強烈で、なんだかチャーリー・シーンの影が薄かったような気がしました。それにしても、この時のトム・ベレンジャーは野性味があってかっこよかったです。 【呂布】さん 10点(2003-05-26 16:08:58) |
14.オリヴァーらしく、人の心を麻痺させるような奇妙なリアリティーが印象深い。夜戦の激しさが当時まだ8歳だった僕を、心底恐怖させたのを覚えている。ヘリに見捨てられたら、もう泣き寝入りだ。 【たかっち】さん 10点(2003-05-22 18:27:20) |
13.アメリカの自己批判映画は少なくないが、ほとんどがアメリカ至上主義に基づいた上での批判にすぎない。しかしこの映画は批判する意図さえなく、戦争の悲惨さを訴える反戦映画でもない。ただ監督が単に1人のアメリカ軍人として見た事実をありのままに描こうとしたにすぎない。そこには政治的なテーマはない。訴えようとするメッセージもない。スケールもない。事実と観客の間に作り手の意思が存在することをできるだけ拒否しようとしている点で類まれな映画である。もちろん映画にするためにバーンズとエリアスの対立などのドラマ性は脚色されてはいるが。そこにあった事実を伝え人の死を悼む。それだけである。あのレーガン大統領の任期中、さらに冷戦最中のアメリカでこのような映画が評価を受けたことは極めて意義深い。これを観た人が戦争の悲惨さを訴える反戦映画だと思えばそれはその人の良心であり、実際私はこの作品の存在が、当時のそして現在のアメリカ人の良心に訴え続けるものなることを願ってやまない。 【トミー】さん 10点(2003-05-14 02:22:15) |