《改行表示》41.『カッコーの巣の上で』での主要5部門受賞により世界的名声を得た 巨匠監督ミロス・フォアマンと、原作&脚色のピーター・シェイファーが タッグを組み、誕生した「奇跡の映画」です。 個人的には、半世紀に一度生まれるか生まれないかの名作中の名作だと思います。 90本近いアカデミー作品賞のなかでも、際立った出来栄えですね。 演技賞においては、サリエリ役のマーレイ・エイブラハムがオスカーを手にしましたが、 もう一人の主役であるモーツアルト役のトム・ハルスにも受賞してほしいくらいの差し迫った演技力でした。 これを見ずして死んではいけませんよ! 【ぶっちち】さん [ブルーレイ(字幕)] 10点(2015-11-29 13:13:24) |
《改行表示》40.《ネタバレ》 観終わった後、完成度の高さにうなってしまう。 通常版もすばらしかったが、さらにそれを補強。 コンスタンツェに謝礼を要求したり、金策を申し込むモーツアルトに屈辱的な仕事を紹介したり等、モーツアルトを貶めるシーンが加わった。 3時間もの長尺をまったくダレることなく鑑賞できる。 凡人サリエリと天才モーツアルトの描写が見事。 特にサリエリの苦悩と葛藤が残酷なほどにえぐり出される。 モーツアルトの才能を最も理解する能力を与えられた皮肉。 音楽以外の才を持たないモーツアルトは、策士のどす黒いワナになす術もない。 前半はカンに障るモーツアルトの高笑いが、後半は哀れでならなくなる。 失ったものの大きさを正確に実感できるのはサリエリだけ。 最も忌み嫌ったはずのモーツアルトを葬り去ることで、最も愛すべきモーツアルトの音楽を失った。 その罪の深さに狂ったサリエリの姿が、ラストを完璧に締めくくっていた。 男の嫉妬は女の嫉妬より深くて複雑なのかも。 【飛鳥】さん [DVD(字幕)] 10点(2013-06-17 22:25:04) |
《改行表示》39.きちんと作ってある。言葉が英語なのがちょっと気にくわないけど、 音楽も時代背景もしっかりしててかなり楽しめた。 サリエリのモーツァルトに対する感情は、なんか凄くわかる気がする。 【Fukky】さん [DVD(字幕)] 10点(2012-08-25 01:42:30) |
38.これまで僕は「この映画が大好きだ」と周りの人に公言してきた。ただ今回この作品を「午前十時の映画祭」で見て、自分のその考えが間違っている事に気付いた。いや、アマデウスが好きという事に変わりはない。ただ「DVD」、「ブルーレイ」という媒体だけでそう判断してた自分が悔しいし、その程度で満足してた自分に苛立ちを覚えたりもした。映画館の大スクリーンと音響設備の前ではいくらあの「ブルーレイ」と「5.1chスピーカー」が束になってかかってもその足元には全く及ばない。やはり映画は映画館で見てやっと100%の面白さが伝わるという事を改めて実感できた。 【関白宣言】さん [映画館(字幕)] 10点(2010-11-19 00:39:18) |
37.画も音も、俳優陣そして華やかなセットや衣装もすべて◎でした。それにしても、天才にもっと長生きしてほしかったよ~。「凡人の頂点」にいたサリエリの人間らしいところもあって当選なのでしょうか、、、でもモーツァルトの早死にはもったいない。。。 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2010-06-30 15:14:48) |
《改行表示》36.「午前十時の映画祭」よ、ありがとう。恥ずかしながらこの作品の存在知りませんでした。素晴らしい映画でした。出会えてよかった。 これから劇場で観る予定のある方は、ドーナツ型座布団を持参すると心おきなく映画を楽しめると思います。お尻が痛いのなんの… 【のびちゃっ太くん】さん [映画館(字幕)] 10点(2010-05-20 16:50:08) |
《改行表示》35.素晴らしい。音楽と、それに関わるモーツァルトという人。サリエリという視点を通していることがこの映画の一番のポイントで、才能のあるサリエリをもってしてもモーツァルトの足下にも及ばないという凄まじい苦悩、嫉妬、劣等感によってモーツァルトの神懸かり的な才能が際立って表現されています。 反面、彼の人間的な未熟さや浪費癖も対比される形で自然と強調され、彼の人間性を浮き彫りにしています。唸るのは、病気になったモーツァルトがサリエリに口述して楽譜を書かせるシーンです。コンスタンツェが馬車で帰るシーンと交互に映されますが、モーツァルトが「ブン、ブン」と声を発するのと同時に音楽が鳴り始め、どんどん音を重ね、オーケストラになるという過程がリアルタイムにわかり、音楽にシーンが引っ張られるような動きが出ています。本当に巧い。 音楽映画の中でベスト。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 10点(2008-11-16 10:18:44) |
《改行表示》34.世界でもっとも有名なオーストリア人=モーツァルト。 名作とされるこれを今までなぜみていなかったんだろう、 今となってはこれを劇場で観たかったという後悔でいっぱい。 ピアノ歴は長いのに不思議にモーツァルトって敬遠してたんです。 あの独特の、葉っぱの上をころころ転がる水滴のような音の連続が どうしても私のヘタクソなテクでは再現できず。 でもこれを初めて観て、いっぺんにアマデウスのとりこになってしまいました。 好きこそ物の上手なり、彼の生み出した音を再現したいと今思います。 今は深夜ですが明日練習しよう。 神様に愛されるって残酷なことなんですね。 神はモーツァルトをして、自分の言葉を人間界に通訳させる任を負わせた、と思えました。 トム・ハルスいいですね。母性本能をくすぐりまくられます。 笑い声は悪魔のささやきのように耳に染み付き離れません。 他にたくさんの作曲家がいるにもかかわらず、エンターテイメント映画として 成功するのは後にも先にも’アマデウス’ただ一人でしょう。 ベートーベンやバッハでは教訓映画のようになってしまうでしょう。 バッハ、好きなんですけれど。 【バッハバッハバッハ】さん [DVD(字幕)] 10点(2008-04-20 00:00:22) |
33.世界三大悪女と言われている妻のコンスタンツェであるが、確かに、浪費家で家事をせずモーツアルトの父親にもたてつく様子が描かれている。もっとも、いまどき珍しくもないので、このくらいでは、いささか拍子抜けの感じもする。最近発見されたコンスタンツェの写真ですが、面長でエリザベス・ベリッジとは違っています。よく見る肖像画は若い頃のものなのですが、老女の頃の写真と似ていなくも無い。さて、映画は完璧です。音楽との関係も完璧。エイブラハムの演技も完璧ということで、少々長いがこっちを見るべきでしょうね。劇場公開版は後半を短縮しすぎです。 【パセリセージ】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2008-02-17 21:40:35) |
32.オリジナル版に20分あまりの未公開シーンを追加したDC版。二つの大きな追加の他はちょこちょことした付けたし。サリエリの述懐が増量されたのは好印象。追加されたシーンによって、ややオリジナルとは意味合いが変化してしまっているところもある。尺が伸びるDC版の宿命、オリジナルよりもテンポは落ちた。しかしそれを補うだけの良さもあり、プラマイゼロ。オリジナルは素晴らしいが、こちらも勿論素晴らしい。巨大な才能の輝きに、自らの輝きを相殺され埋もれていく才能の悲哀を描いた傑作。 【MARK25】さん [DVD(字幕)] 10点(2007-09-29 22:20:29) |
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《改行表示》31.《ネタバレ》 「才能は過信により齎される。故に慢心を改めてはならない」というのが持論。 これ系の話はきまって途上で生き様を悔い改めさせるのだが、クリエイターにとってそれは決して成長と呼べないと思う(処世術ぐらいは備えてないとまずいでしょうが)。 才能の取り扱いとドラマの処理をごちゃまぜにして万事解決としてしまうような不条理をよく見掛けますが、「才能」を扱い徹す今作にとってこの内容は理想的。 【カラバ侯爵】さん [DVD(字幕)] 10点(2007-09-06 13:47:46) (笑:1票) |
30.《ネタバレ》 ものすごく面白かった!冒頭のサリエリの自殺未遂シーンの音楽から、一気に映画の世界観に引き込まれました。モーツァルトが本当にあんなキャラだったら最高すぎる。クレイジーすぎ。あんなにクレイジーなのに本当の天才で、サリエリはたしかに可哀想・・。そんなサリエリにはかなり感情移入。でもやっぱりモーツァルトの方も憎めなかったw。サリエリが最終的にはモーツァルトに協力してしまう流れも、見ていて無理なく納得できた。そして最終的には精神を病んでしまう流れも・・。ラストの病院で聞こえるモーツァルトのあの特徴のある笑い声は、唯一もの凄く怖く感じた。サリエリはなんだかんだ言ってあの笑い声に残りの人生取りつかれたのか・・。あとね、結構前の映画なのに、まったく古さがないのにびっくり!衣装とかお菓子とかがさりげなくものすごく可愛い。最近の「マリー・アントワネット」の狙いすぎの可愛さとは全然違ってお洒落で品があって可愛かった!クラシックに詳しくないから、映画の中で使われてるオペラとか良く分からないけど、その舞台も面白かった。去年オーストリアに行った時に行ったモーツァルトのコンサートに行ったんだけど、この映画を見てから行けば良かったとかなり公開しました。モーツァルトに興味が出てきました。こんなに人間味あって惹き込まれた映画は久し振り! 【ネフェルタリ】さん [DVD(字幕)] 10点(2007-06-28 10:48:01) |
【なみへー】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-08-15 15:16:39) |
28.授業で見せられました。面白かったとだけ記憶しております。 |
《改行表示》27.学生時代、音楽の授業で無理やり観させられた(オリジナルの方ですが)。で、素直に感動しました。改めて観て、やはり素晴らしい映画だと実感。 ラスト、共同墓地(?)に捨てられてしまうシーンでかなりショック受けました。 それにしても、劇中に出てくるお菓子は、どれも、とても美味しそうでした。。 【静葵】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-12-31 08:46:46) |
26.スクリーン(画面)を100分割して、そのどれ一つ取り出してみてもまるで隙がなく造り込まれた極上の素材に、「アマデウス(=神に愛されし子の意)」と言う名の調味料を振り掛けて仕上げられた究極の一品。天国と地獄を同時に感じる至福の味わいもさることながら、全体からほのかに漂う「サスペンスタッチ」の香りがたまらなく食欲を誘う。---「神のテリーヌ・サリエリ風」・・・さぁ召し上がれ。 【ぶらき】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-07-20 14:52:03) |
25.久々に観たが3時間・・・信じられませんがあっという間だった。サリエリ、モーツァルト、皇帝、話を聞く神父等の演技力には脱帽します。とにかく引き込まれる。名場面が多いので飽きません。(ラスト間際のレクイエムを作るシーンがお気に入り)全てに深みがあって重厚な素晴らしい作品です。とにかく面白い!!! |
24.映画の中で音響効果(音楽)がこんなにも重要であったということに気付かされた作品でした。DVDのメニュー画面からもうくぎづけ!美しい映像に素晴らしい音楽、欠点の見つからない完璧な作品でした。 |
《改行表示》23.今まで見た映画の中で一番面白い映画でした。 ビデオで借りて、DVDを購入して、サントラを買って、何回見ても新たな発見があったりして飽きません。全てにおいて最高。 キャラクターも凄く丁寧に魅力的に描かれてました。 実は甘党のサリエリ。彼が甘いものを食べるシーンはいったい何度あったでしょう?そんな事を考えながら、また見返してしまったり...。 【kiryu】さん 10点(2004-09-18 01:39:01) |
22.映像もストーリーもすべてがすごく良かった。モーツァルトのキャラクターもいいし、サリエリの苦悩もすごく伝わってきた。この映画の一番のテーマってなんなんでしょう。すごく難しいなぁ。二人の複雑な関係性としか言いようがないでしょうか。嫉妬、憧れ、尊敬、好意、憎しみ、侮蔑、いろんなものが混ざってますね。それはサリエリがモーツァルトに一方的に感じてることじゃなくて、モーツァルトもまたサリエリに嫉妬も尊敬も侮蔑もしているわけで。そういう二人のやり取りとかそのすべてがテーマなんでしょうね。この映画を見るまで天才モーツァルトがこれほど苦労したということを知りませんでした。モーツァルトの音楽を聴いているといろんな思いを感じますしね。ちやほやされ続けた人が作れる音楽ではないと実感しちゃいます。クラシックファンだから贔屓の評価かもしれないけれど、音楽も映像も脚本も完成度がものすごかったです。 【りょう】さん [映画館(字幕)] 10点(2004-08-01 07:12:20) |