1.《ネタバレ》 「美しい」・・・観終わった後に出てきた言葉はこの一言につきました。逃亡なんて自虐的な事本当なら推奨できないのに、手違いとは言え無関係の4人を死なせてしまってるのに、既に標的の始末も終えて思いは遂げてるのに、終わりは見えてるけどどうか少しでも長く逃げて・・・と願わずにはいられい。こんなにセリフが少なくて静かな映画、普通なら倍速くらいで見ちゃうけど、この『ヘヴン』は、過ぎていく時間がもったいなくて1秒1秒を一緒に感じていたくて、硬直状態で画面を見つめてた。頭を丸めて双子のようにそっくりになった二人の透き通るような白い肌は純粋さと運命の残酷さを浮き彫りにして痛々しい。絶望感の中田舎の広大な自然が、ひとときの安らぎを与えてくれるがその対比もまた悲しすぎる。感動的な話ではありません。破滅的でやるせない話です。だけど、本当に美しい・・・と感じました。そして二人は・・・限りなく空高く高く・・・ヘヴンへ。