1.どうも私はエディ・カンターものなどバズビー・バークリーの振付で作品自体を高評価してしまう傾向があるのですが、今作もグー! 前半のナンバーは、ステージに風が吹き、雪が舞い、雨が降る。雨でズブ濡れになったショウガールたちが着替えるシルエットのエロさにニタ~っと見ていると、3才くらいの坊やがシルエットの幕を上げようとする。私の表情を見透かしたようなその坊やのニタ~っとした表情はすでに男のそれで、あれはバークリー自身の表情でしょうな。濡れたドレスを脱いだルビー・キラーは鉄の衣装を身に着けていて、これでは抱きしめることもできないと困ったディック・パウエル、さて鉄切りバサミを二タ~っと渡すのがまたこの坊やで、誰やねこの子、生きてりゃ会いたいな~。後半は「シャドウ・ワルツ」にのせたうっとり~のステージ。照明が落ち、ヴァイオリンのイルミネーションが輝き出す俯瞰ショットには、うわ~っと神戸のルミナリエが点灯された瞬間のような歓声を上げてしまいました。そんな光輝く一年になるよう今年もたくさんの素敵な映画に出会えまうように。