1.やばいよ~やばいよ~この映画!!(←出川哲郎風に)。この主人公扮する、松方弘樹は、暴れすぎです。いきなり初っ端から実の親父(西村晃)を殺そうとしています、しかもジープで頭を潰そうとします。怖すぎるっっっ!!でもね、こんなんじゃないよ、この男は、仲間に裏切られ瀕死の重傷を負いながらも不死鳥の如く甦りついでに自分の恋人の妹を食べちゃいます、まぁこの辺は私生活と変わりません。そこから始まる恐ろしいまでの傍若無人っぷりは凄まじいっす!世界を釣りに行くわけでもなく、ヤクザを釣りまくります(入れ食い状態っす松方兄ィ)。盃?仁義?知らねぇ~よそんなもん!!と啖呵を切った証とばかりに殺人、裏切り、爆殺などの非道の限りを尽くし復讐します。しかしながらこの映画の注目するべき所は、そこだけではありません。仁義なき戦いシリーズではほとんど見られなかった女性たちの皮肉な運命が少ししんみりとさせてくれて映画をより面白くしてくれます。男達の抗争に巻き込まれ「星影のワルツ」(だと思います)を胸に抱きながら東北一の女傑にのし上がる野川由美子、禁断の恋に身を焦がし罪を背負う高橋洋子、二人共美しくてちょっぴり切ないです。ヤクザの生き様を赤裸々に描いた「東映実録映画」最後の傑作との呼び声も高い映画です。