3.《ネタバレ》 ◆ジョンランボー。御年60歳を越えても、あらゆる意味でランボー(乱暴)だった。
映画のイメージは「酒池肉林」。
酒(女)地(地雷)肉肉肉肉(人肉)林(木々)もちろん誤用です。
特に、肉が多く野菜が少ない。これじゃあ子供の焼肉パーティー。
◆戦争ってこんなもんなのか??
人間の尊厳なんて言葉が幻のように本能や欲にかき消されていく。
秩序を失った男のサガが戦場でむき出しに女子供を覆いつくし、
特に女性の扱われ方には涙。子供は無力すぎる。人間は恐ろしく不完全で脆い。
やるか、やられるか。「無為」に生きることさえ許されない戦場でランボーは自律している、ただそれだけ。
あとは、肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉・・・・
◆とりあえずわたしは「ランボー」を楽しめた。
非日常的でアナーキーな戦場を、安全で偏ったバーチャルで楽しんだ。
もはやゲームだ。ばったばったと死んでいく人間達を見て、ココロが悼まないのは、
そこに「リアルはない」と仮定して観ているからである。
被弾や爆破で人間の四肢が飛び散る爽快感は、五感を刺激する「爆発と破壊の美学」。
これは、子供がおもちゃで遊ぶとバラバラにするのと同じ感覚かな。
(道徳的には人間以外を飛散すべきだけどね)
◆個人的には、実直なスナイパー「スクールボーイ」がお気に入り。
もっとランボーとの息の合ったコンビネーションを見たかった。
どんな映画でも、ベテラン(旧主役)と新人(新主役)のバディは、続編の意義があるし、
これからのスタンダードになりそうな予感。