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姉妹(1955)

[シマイ]
1955年上映時間:95分
平均点:7.71 / 10(Review 7人) (点数分布表示)
公開開始日(1955-04-10)
ドラマモノクロ映画小説の映画化
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監督家城巳代治
キャスト野添ひとみ(女優)近藤圭子
中原ひとみ(女優)近藤俊子
河野秋武(男優)近藤健作
川崎弘子(女優)近藤りえ
内藤武敏(男優)岡青年
多々良純(男優)石田銀三郎
望月優子(女優)お民
加藤嘉(男優)徳次
北林谷栄(女優)しげ
殿山泰司(男優)三造
松山英太郎(男優)
脚本家城巳代治
新藤兼人
音楽大木正夫
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1.《ネタバレ》 中原ひとみの初々しく、溌剌たる輝き。表情変化の豊かさ、発声の良さ、コメディエンヌとして抜群の運動神経を感じさせる。

同年のオムニバス映画『くちづけ』の一篇でも活発な次女役で見事な快足ぶりをみせるが、この映画でもその見事な走りはもちろん、友人宅の廊下や、凧揚げ場面、寮の階段での見事な転び方や、コミカルな演技の数々で楽しませてくれる。過疎山村の失業問題など、独立プロ的なテーマを盛り込みながらも映画が硬直しないのは彼女の起用に追う部分も非常に大きい。

姉妹愛の主題についてもこの映画は、その観念を実直に具象化してみせる。二人は言葉においてはあくまで個別性・自主性をお互いに尊重し仲違いもするが、彼女たちが画面に登場するときは常に身体的に触れ合わせるよう演出されている。お互いに肩を寄せ合い、手を置き合うという直截な映画表現がこの作品の視覚的な美質だ。
クライマックスとなる姉の嫁入りの日、妹は姉(野添ひとみ)にやさしく手を差し伸べ、自室へと誘う。その触れ合いの身振りが素晴らしい。

また、家己監督の心情表現は様々な小道具の活用においても発揮されている。社会の矛盾に憤る真っ直ぐな次女が、ポンプで乱暴に井戸水を汲む。ここで手桶に納まりきれず溢れ出る水のショットは彼女の思いを見事に視覚化する。不本意な見合い結婚を決めた姉を難詰する妹と、それに答えず一心にミシンを踏む姉。そのミシンが真っ直ぐに縫い進むショットは姉の決意の象徴だろうか。
ユーカラさん [映画館(邦画)] 10点(2009-03-08 22:27:46)
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【点数情報】

Review人数 7人
平均点数 7.71点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
6114.29%
7342.86%
8114.29%
9114.29%
10114.29%

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