1.《ネタバレ》 脚本なしである。監督の頭の中の物語があるだけで、すべては現場スタッフの直感によってここまでの映画が完成するとは!日本人が作れば、三流Vシネマになるだろうに・・香港映画恐るべし。
全編に流れる緊張感は、手持ちカメラの多様と共に、俳優陣の鬼気迫る演技に拠る処が大きい。極めて少ない台詞が、無言の表情の演技を更に際立たせる。テーマは「友と約束」。昔のヤクザ映画にありがちな主題が、かえってノスタルジーを揺り起こす。直球勝負の漢(おとこ)の為の漢(おとこ)の映画。最期の銃撃戦のシーンを私は一生忘れないだろう。