2.《ネタバレ》 せめてこのエンドロールだけでも終わらないでくれ、と強く強く願いました。映画、人生、愛…あらゆるものには終わりがあって、その存在は、無常なる世の唯一の絶対だということをダメ推しの如く突きつけられたようです。
2人のすれ違いを傍から見ている者としては、「この時こうすればいいのに…!」「今!今その思ってること言っちゃえばいいのに…!」「ちょっと考えればわかりそうだけどなぁ…」なんてことを何度も思ったりしました。
(言わなきゃ良いこと言っちゃうし、拒否ってるのに強行した結果逆ギレするし、書置きじゃなくて一言でいいから声掛けて行けば良いのに…とか)
しかしながら、家事を一人でこなし、子どもをしつけ、生活費を稼ぎながら夢を追い昇進を目指し…考えなければならないことを沢山抱えたシンディにとっては「そんなことは二の次」扱いになってしまうことが大いに理解できる。また、母の居ない家庭に育ち、高校中退で定職に付いたこともなく「女なんて…」と恋愛にも斜に構えていたディーンが、劣等感を抱き、愛在る家庭に固執して感情的になってしまう様子も痛いほど伝わる。鑑賞直後の今、私自身この映画に対し感情的にしか表現が出来ずにいます。
だからこそこの2人の終わりがとても身近な事のように感じられ、終わってしまうのはわかるけど終わって欲しくない!!と強く願わずには居られませんでした。それと同時に、まだ青く若いこの2人に、どうかこの先幸せになって欲しいと心の底から思いました。