1.《ネタバレ》 チェイサーが傑作だったので、同じ監督のこの映画を観てみました。さえない朝鮮族の主役が請負殺人を引き受け、それを実行に移すまではちょっとダラけて観てましたが、そっからの爆発的な加速力に頭クラクラしちゃいましたわ。なになに、なにがどーなってんの?ってゆう主役のパニック状態に連動して、観てる僕らもドキドキパニック感に振り回され、あれよあれよとゆーまに終盤へ。ただし、この映画を見た観客のほとんどは観終わった後に、頭に?マークがつくでしょう。それくらい物語としては複雑になっており、さらに、この日本公開版は韓国版から色々カットされていて、話飛んだ感が所々あります。でも、全部、意図的です。複雑にしたのは、1回見たくらいじゃわかんないでしょ?だから二回くらい見てよねとゆう監督の意図。カットしたのはテンポ重視にしたためです。それで、謎がモヤモヤしていたり、辻褄が合わないやんってゆう部分は確かにあるんですけど、でも、この映画、そんなことはどーでもよくなるほどエネルギッシュなので、僕は観ていて十分楽しめました。特に、主役の逃走劇。すごいです。僕はかつて、これほどギリギリに追い詰められながら逃げる映画をあまり見たことがありません。ヤバいよヤバいよ感はとっくに通り越し、もう無理だろって場面が満載です。普通なら、主役が海に飛び込んで、一旦、休憩でしょ?でもこの映画は、追っ手のボスが自ら飛び込んでまだ追いかけて、さらにその先、予想外で迫力ある逃走劇がまだまだ続くんです。スゲーわ。スゲーと言えば、追っ手のボスのミョン社長、このおっさんがまたヤバすぎる。なんだろ、この得体の知れない怖さは!?これがアジアの大陸系の怖さってゆーやつかいな。とにかく真相とか、物語の細かい部分とかは、わからなくてもオッケーです。そこはなんとなくな感じでスルーして、逃走劇だけに酔いしれろ!