2.《ネタバレ》 人生さいこーーーー!うひょーーー!ってなテンションで、そのまま涙がボロボロこぼれる映画でした。感動とかじゃなくて、なんて言ったらいいのか、料理を食べて、今まで味わったことのない複雑な構成のうまさが口の中に広がって、まるで口の中がディズニーパレード状態になってしまい、その満ち足りた幸せに思わず涙がこぼれてしまう感じといいましょうか、ニンマリしたまま涙、みたいな。ツイッターで炎上とか、ネットで悪口とか、それで職を失うとか、現代の深刻にとらえがちな事態も、映画全体を取り巻く楽しい雰囲気で、ちっとも苦になっていない感じが、観てるこちらの気分をドンドン幸せにしてくれて、もちろん料理の映画ですから、食いたくなる気分も満載です。あと、息子がよかった。そんなにしゃべらないけど、もう、存在感だけで、あー、親父と仕事したいんだろーなーとか、今、家族気分を楽しんでるやなーとか、ひしひしと伝わってくる。そこへきて、ちょうどいい感じのおじさんマーティンがまたいい感じで、この親子を盛り立ててくれる。さすがに恋人と元奥さんがどちらも綺麗すぎるのは笑ってしまうけど、目の保養になるから、ま、いーか。とにかく、楽しく生きたくなる映画でした。