1.《ネタバレ》 上映館付近にちょうど行く機会があって観られました。
中国の本格クンフー的アクション(+仙術)に、ドラゴンボールやFGOレベルのアニメアクションを潤沢な資金で足したらそりゃもう、最高のアクション・アニメができるでしょう!!! という度肝を抜かれる超絶アクションてんこ盛りで、主人公が猫(妖精)でメチャメチャ可愛い(可愛すぎてもだえしねるほど)、周りのキャラクターも敵味方すべて個性があり、魅力的で(という言葉で足りないくらい魅力たっぷりで)、とにかくあらゆる素晴らしいものがこれでもかと詰め込まれまくった極上のエンタメと言って過言でない、と思いました(はあはあ)。あと、妖精の使う術がいちいち五行(土火木金水)の特性を生かして、とにかくハイスピードで超かっこよく演出されまくってたまらない。
個人的には、妖精が自然の象徴みたいな扱いになってて、要するに「現代文明と自然の共存」という、日本では風の谷のナウシカなどに代表されるテーマを、実に王道的にしっかり描いている(今の中国にとっては、まさに現代の問題である一方、あちらでは表現規制が厳しいので、とても挑戦的表現でもある)のが、過去に日本で描かれ続けてきた「精神」が、まさに現代の中国作品に引き継がれて、胸が熱くなる思いがしました。
また、妖精は人間と比べると少数派で隠れて暮らしているという「差別/偏見」の問題も扱っており、これはXメンなどでもたびたび取りざたされてる問題ですが、この作品では、人間の町では人間が多数派で、妖精は差別されるという環境にあるのが、妖精の町では逆に人間が少数派になる「逆差別」まで多少なりとも触れてるのは慧眼だなあと(これも、今まさにホットなネタですが)。
というわけで、新しい時代の、最新映像技術を駆使した途轍もなく先駆的作品で、まさに今観るべき映画の一つと思うのですが、上映館がとても少ない! のが残念なところです(しかし、観に来てる人らはとても多くてほとんど満席に近い状況だったのは希望の持てるところであります)
そんなところで