ウルフウォーカーのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ウルフウォーカー

[ウルフウォーカー]
Wolfwalkers
2020年アイルランドルクセンブルグ上映時間:103分
平均点:8.50 / 10(Review 2人) (点数分布表示)
公開開始日(2020-10-30)
ファンタジーアニメ
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タイトル情報更新(2024-02-06)【Cinecdocke】さん
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監督トム・ムーア〔アニメ監督〕
ショーン・ビーン
サイモン・マクバーニー
音楽ブリュノ・クーレ
製作トム・ムーア〔アニメ監督〕
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1.《ネタバレ》  これまでアートは最高だけど脚本と演出はダルいデキなトム・ムーア監督作品だったけれど、ここにきて最高傑作を出してきたわ。アタシ的に10年に1本の傑作。

 あくまでクラシカルな2Dの手描きアニメ(CGは全く使ってないワケじゃないわ)のスタイルを貫く中で、そのこだわりの表現法は魅力的。透視図法を放棄した平面的な絵創り、人工世界の直線と自然界の曲線、匂いの表現、特に強調されるカットでのアスペクト比の変化とフレームの激しい揺らぎ。絵を見せる事に拘りまくった表現の数々。
 一方でこれまで不足していたオーソドックスながら娯楽映画の王道に則ったストーリーラインとカタルシス(そのために棄てたものがあると思う人もいるでしょうけれど)。ひと皮剥けたエンターテイメントとしてのアニメーションのカタチを完成させた感じがするのね。

 アイルランドの歴史を背景に、大自然と、信仰を前提とした人間の対立を描く作品は、勧善懲悪では済まない問題を投げかけているわ。良かれと思った言動が相手を縛り、傷つける。自分を抑圧していたそれを同じように他者にしてしまう、その繰り返される痛み。そしてそこからの解放。
 人としての抑圧とウルフウォーカーとしての解放(その映像の甘美なこと!)は『もののけ姫』の影響を思わせつつ、一見、もう少し楽天的に思えながら、でも実はもっと突き放しているようにも思えて。そこにあるのは人に対する希望よりはまるで失望、諦めのような視点も見られる気がして、怒涛のハッピーエンドに何故か漂う切なさ、みたいな感じなのよね。

 魅力的なキャラ、ロビンとメーヴのシスターフッド映画としての側面も持つ今作、まるで絵本のような映像、クラシカルな子供向け作品に見えながらその表現や底に流れるものにアニメーション映画の確実な進歩を感じ取る事ができるわ。
あにやん‍🌈さん [映画館(字幕)] 10点(2021-04-15 18:50:14)
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【点数情報】

Review人数 2人
平均点数 8.50点
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200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
600.00%
7150.00%
800.00%
900.00%
10150.00%

【アカデミー賞 情報】

2020年 93回
長編アニメーション賞 候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2020年 78回
アニメ映画賞 候補(ノミネート) 

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