2.《ネタバレ》 【青森に始まり、青森に終わる 悲しき出会いと別れ篇。今回のマドンナ:榊原るみさん。 】
結末からすると、故郷から花子を迎えに来たのがご両親でなかったことが悲しく思う。
ただ、古里で福士先生の元、小学生たちに囲まれ 明るく楽しく過ごしているようにみえた花子の姿を確認させてもらえた事が嬉しく思う。それと同時に、ただ行き違えただけでは終わらせずに、その花子の後を追い、元気な姿を確認し、安心できた上で、そっと別れを告げてた寅さんの姿に今まで以上に愛おしさを感じてしまった。結果、涙を誘った悲しい終わり方ではありますが、その結末に反してすごく嬉しい終わり方だったと感じた。この第7作:胸キュン度の高さでいうと半端じゃなかった 大好きだ。
ただ、その内容からすると、今回とても異質で、脳タリンの息子だとか、脳が足りていない娘だとか、口に出すべき言葉じゃない台詞が多かったことも事実です。
でも、その役柄を承知の上で気丈に明るく振る舞う事を演じた榊原るみさんの笑顔と歌声に免じて許してもらえませんか 悪く捉えたくないんです この作品。
そして話は変わりますが、喜劇の面、
やはり今回も爆笑・小笑い含めてたくさん笑わせてもらったんですが、中でも忘れられないのが、お菊が待つ帝国ホテルにて⇒ お菊とさくらの会話をよそに、背広袖の裏生地を千切り取り、結果、それをお菊に投げつけバイバイ、その裏生地で涙を拭うお菊さん、このへんの小道具を使った一連の流れがとても可笑しくクスクス笑いと切なさを上手く交差させた素晴らしいシーンの一つであったと思います 忘れられないシーンの一つです。あと、東京駅前にて⇒ 駅前の交番で「駅は何処か 」と尋ねるとぼけ具合、カッコは悪いが、やはりこの人おかしいんです 笑えます。これも忘れられない 今後、東京駅を目にする度に、思い出し笑いに繋がってしまいそうな危険で可笑しなシーンの一つです。