2.これほど自分の感性が一般的でないとは。みなさんの評価低い中、非常に告白しにくいねんけど、俺はこの映画かなりおもろかってん。しかも、こないだ観てもおもろかったし。俺は昔、これ観て、山田風太郎の本が好きになったし、エログロくて不気味な雰囲気の忍者の世界にカルチャーショックうけた。だから、これ以外の忍者もの映画は全然モノ足りひん。特に最近のやつなんて、ほとんどお子様向けやん。成田三樹夫の果心居士のあのすっとぼけたおじんでいて、ときたま見せるスゴミなんて、観ててゾクゾクしてくる。その他の弟子達もそれぞれ味があっていい感じ。特に一番弟子の無口なスタイル。かっこえ~。でもやっぱ果心居士かな~。全てを悟ってるが、悟りすぎて人間の一番単純な思いを理解できてない、ある意味、子供の果心居士が絶対的な強さで、誰にも倒せないってゆーのが好き。果心居士が、ほれ薬使って人の心をもてあそぼーとして、そんなものがなくても惹かれあう男女の愛に打ちのめされ、全てをむなしく感じて去ってゆく。めちゃめちゃ味のある終わり方やん。テンポもいいし、原作とは違ってるけど、風太郎忍者モノの雰囲気はかなり出てるんと思うんで、大人の忍者映画が観たければオススメ。ただ俺の感性かたよってるからな~。やっぱオススメできひん。でも、またこんな感じの忍者映画、誰か作ってくれへんかな~。今の技術ならもっとおもろいモノできるはずやねんけどな~。