15.活動家・奥崎謙三によるお礼参りを追った渾身のドキュメント。終戦23日後に部下二名を射殺した日本軍将校に正義の鉄槌を下すべく、時を越え奥崎氏のメスが入るわけだが、もはやメスではなくそれはドス。ターザン山本のギラギラ感を100倍濃くした奥崎氏の言動はもはやキチ○イ。到底まともに思えないやり口(鉄拳制裁!)で、事件関係者達をぶった切る奥崎氏は誰も止められない。信念に生きる者、その妄執を描ききったまさに最狂のドキュメンタリー。痛快過ぎてドン引きしてしまう奥崎氏のバイタリティに酔え! 【カイル・枕クラン】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2006-11-05 22:37:21) (良:1票) |
14.最高の映画! そして、それに超反比例する主人公奥崎の最低の人間性!いまいちど、見直して、感想をのべるならば。そうですね。ただ単純に、スキャンダラスですね。まあ、たとえば、ある人物の実際の殺人の過程を、キャメラで追うこと。単純に、その一点だけにつきるわけだが、それを、ドキュメンタリー映画として企画、構想して、実際に、撮影、編集、一般公開してしまうんだから、これはもう、とてつもなく、凄い!! しかしまあ、キャメラで追っかけて、撮ってるもんだから、ご本人が、悪ノリしている。って感じも、大いにあるんだけどもね。ただ、これはないものねだりだが、奥崎が、問題の、戦争当時に、どれくらい、死に物狂いで、”戦争”というより、”軍隊の理不尽さ””ひどい上官と部隊”と戦ったのか!!!!”ということである。おそらく、このひとは戦後、いままで、不断の戦いを続けている、とは、到底おもえない。戦後、何10年も過ぎたあとで、急に思い出したように、あんにゃ野郎!アッタマ来っから、いっちょぶっ殺してやろうか!!ってな、感じ。何十年も過ぎたあとなのに、いまさら、遅えよ!!戦時中に、内輪もめして、上官と戦って、死ねばよかったのに。タダタダ、迷惑なオッサンである。追加!そう!くりかえし、言いたいのは、モラルも法も、何も制限がなければ、ラクなもんである。なんでもありならね。現実はそうではない。しかし、この作品は造られた!そして映倫を通った!(??ですよね、、、)公開された!そう!ニッポンも捨てたモンではない。残るは”暴力団”と”天皇”だ!そのうち、誰かがやってくれるはずだ!小学校の授業で”働くおじさん”(古いね!)なんてのを見せてるヒマがあったら 、こんなのを、小学生にも是非みてほしい。 【男ザンパノ】さん [映画館(邦画)] 10点(2006-08-29 19:44:04) (良:1票) |
13.もしカメラが無かったら,奥崎は元上官をあのように足蹴にしただろうか?また,ああまで挑発的な発言を繰り返しただろうか?確かに奥崎は強烈なキャラクターを持った怪人であることは間違いない。だが,この映画の撮影が彼の暴走っぷりをより加速させたことも,また間違いないのではなかろうか(例:ハマコー)。これを「ヤラセ」と呼ぶかはともかく,どんなドキュメンタリーにもそういう作為性・暴力性が内在している。この映画にある「見てはいけないものをみてしまった感じ」というのは,この映画がそういう「ドキュメンタリーの本性」みたいなものを露骨にさらけ出しているからではなかろうか。奥崎は単なる狂言回しだ。アナタや私がこの映画に嫌悪感を抱くなら,それは「ドキュメンタリー」に対する嫌悪感に他ならないと私は思う。 【veryautumn】さん [映画館(字幕)] 10点(2004-01-08 17:34:42) (良:1票) |
12.奥崎氏の怒りは、偽りの「平和」と「自由」に満たされた戦後社会の欺瞞を打ち据えている。 【鐵假面の人】さん 10点(2002-09-21 01:21:14) |
11.《ネタバレ》 究極のドキュメンタリー映画!マイケル・ムーア作品やスーパーサイズミーなどとは次元が違う。確かに奥崎氏は狂人の面があるが、何者にも動じない信念と行動に対して責任を負う覚悟を持っている、〔 戦時中の法律を無視したそこだけのルールがあったらなら、俺は法治国家の下で合法・違法手段を問わず行動してやる 〕という思いが画面を通して伝わった。 現代社会では放送・放映しにくい箇所もあるが、こういう映画を8月15日に放送して戦争がいかに人間を醜くさせるかを知ってもらいたい。 【kapoera】さん [ビデオ(邦画)] 10点(2007-09-21 01:55:38) |
10.この映画を薬品に例えると、毒、麻薬、に近い存在だと思います。物事の分別のつかない年の子供には、絶対に見せてはいけないものでしょう。しかし用法をまちがえなければ、毒や、麻薬も役に立つものに変わるものです。 秩序だって清らかな場所にいるよりも、汚く猥雑で混沌としている場所にいたほうが、人間の事実がよく見えることもあるはずです。 極限に近い状況の人間がどうなるのかを知る意味で、 おとなの人は見ておくべきです。 【チビすけ】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2006-01-22 19:17:25) |
9.ここはひとつ冷静に。奥崎謙三氏の人生哲学と行動については肯定も否定もしません。あの凄惨極まりないニューギニア戦で想像を絶する地獄を体験し、奇跡的に生き残った数少ない日本兵の一人であるわけですから。我々戦争体験のない平和な時代に生まれ育った人間には、とうてい理解出来ようはずがない。それではドキュメンタリー作品としてはどうか?…というと本作は紛うことなき傑作です。奥崎氏の激烈な人物描写も手伝い、“衝撃的”とか“ショッキング”という言葉はまさにこの作品の為にあるようなもの。終戦後23日もたってから、ニューギニアで2人の兵卒が銃殺刑に処せられるわけですが、その真相が次第に明らかにされていきます。テーマがテーマだけに、まさに固唾を飲み込むという言葉がふさわしくグイグイと引き込まれてゆく。凄惨を極めたニューギニア戦で、戦死者の肉を喰って生きながらえた日本兵が少なからずいたということは、東京裁判や帰還兵の証言でも有名な話です。《ネタバレ》しかしこの作品では、さらに一歩も二歩も突っ込んでおり、極限状態で行われた戦慄すべく真相が明らかにされようとする。当時この処刑に係った元下士官達の証言により、上層部の命令下、同胞の日本兵をも殺しその新鮮な肉を分け合ったというそら恐ろしい事実が…。もちろんまだまだグレーゾーンのままなわけですが。まぁとにかく欧米で起きた歴史的猟奇事件でさえ、かすんでしまうほどショッキングなドキュメンタリー作品でした。 【光りやまねこ】さん 10点(2004-05-30 21:57:26) |
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8.いろいろ考えさせられる映画じゃなくて、奥崎謙三というヘンなおじいさんを見る映画でしょ、コレって。だって、この人絶対、カメラや映画ということを意識してやってるって。リアルに見えるけど、計算してるよ。やらせじゃなくて、本人が自分のパフォーマンスに、この映画を利用しているんだろうね。 |
7.彼の意思は今、小林よしのり氏が継いでいる。タブーの世界のどてっぱらに風穴を開けた彼の突破力に敬意を表する。彼の功績は計り知れないほど大きい。 【SPEED】さん 10点(2003-08-07 16:06:37) |
6.奥崎氏のやっていることは法的にはマズイんだろうけど、平和ボケした私には考えさせられることがイッパイ。映画的(?)にはOKかな。 【なかなか】さん 10点(2003-04-27 02:49:37) |
5.ラストの奥崎氏のストップモーションから、和太鼓にのってエンドクレジットが始まったとき、それまで凍らされていた血液が、一気に溶けて全身を駆けめぐりました。奥崎氏の新作映画「神様の愛い奴」とセットで見ると、ドキュメンタリーとは何か?と考えてしまう。まあ、それ以前に奥崎謙三って??なんですが。「まっとうな野菜がそうであるように、彼はゆがんでいる。」と中島らも氏はおっしゃっていました。 【草壁】さん 10点(2003-04-20 03:30:55) |
【一言仮面】さん 10点(2003-04-19 03:39:57) |
3.ボーリングフロムコンバインを手放しでほめる前に、日本も実はドキュメントでは他の国に負けることのない作品があること知ってほしい。奥崎さんには祭りの太鼓が似合う。 【セクシー】さん 10点(2003-02-11 03:39:43) |
2.戦争映画であり、宗教映画でもある。奥崎氏を批判するのは簡単だけど、物語として小一時間考えたい。ただこんなDQNが身近にいたら嫌だけど。 【きれぎれ】さん 10点(2002-06-14 03:50:48) |
【死亀隆信】さん 10点(2002-03-07 01:12:24) |