1.4年前に亡くなった父がこよなく愛した忘れじの一本。CATVでオンエアされたのをビデオに録画してプレゼントしたら大喜びで何度も何度も繰り返し観ていた。主題歌の「White Christmas」も幼少時から耳にタコができるくらい、しょっちゅう聞かされて閉口したものだった(ハッキリ言って音痴、ビングとは雲泥の差!)。父は一緒に観ようと必ず私を誘ったが、照れくさかったのと映画通ぶった下らないプライドが邪魔をして殆ど断っていた。しかも「ソレは『スイング・ホテル』のリメイクで云々」と薀蓄まで垂れて!父は映画の知識には疎かった為、黙って1人で観ていた(母は映画を余り観なかった)。失って初めて気付く父の存在の大きさに打ちのめされた時に今度は私が1人で観た。ビングが歌う場面は別に泣くようなトコロではないが涙が止まらなかった。何故もっと素直になれなかったのか、一緒に観てあげれば…いくら悔やんでも”後悔先に立たず”だ。一緒に観る願いはもう永遠に叶わないが、供養の代わりに私は今後もずっと観続けるだろう。《追記》本来なら6~7点くらいなのでしょうが、どうしてもコレには冷静・客観的な評価を下すことが出来ず、個人的な思い入れだけで満点に致しました。どうか御容赦を…。