夜と霧のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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夜と霧

[ヨルトキリ]
Nuit Et Brouillard
1955年上映時間:32分
平均点:7.13 / 10(Review 30人) (点数分布表示)
戦争ものドキュメンタリーショート(短編映画)
新規登録(2003-09-28)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2020-01-23)【イニシャルK】さん
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監督アラン・レネ
ミシェル・ブーケナレーション
原作ジャン・ケイヨール
脚本ジャン・ケイヨール
音楽ハンス・アイスラー
撮影ギスラン・クロケー
サッシャ・ヴィエルニー
製作アナトール・ドーマン
配給日本ヘラルド
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1.《ネタバレ》 中学生の時に古書展で一冊の本に出会いました。題名は『夜と霧』~V・フランクル著。実存主義者であり心理学者でありユダヤ人だった彼は、チフスが蔓延し処刑が繰り返される強制収容所で、自身の感情を抑制し観察者に徹することで生き延びることができました。その体験を綴ったのが同著です。衝撃的な内容に私は途方もなく打ちのめされました。それからユダヤ人の歴史書やユダヤ人虐殺に関する本を読み、大学生の頃にポーランドのオシフェンチム(ドイツ名:アウシュヴィッツ)を訪れ、3日間かけて強制収容所を見学して回りました。そんな私にはこの映画は10点以外にありえません。ハッキリ言ってこの映画が描く32分の映像では、とてもアウシュヴィッツでのユダヤ人虐殺を全て把握できるとは思いません。例えば、行われた人体実験。実際には映画で描かれていたより更に凄惨な光景が広がっていました。SSのメンゲレ博士が固執した双子の研究、ゲルマン系に変化させるという名目で行われた瞳の色を変えるための眼球注射、フランケンシュタイン博士の様な常軌を逸した四肢転換手術など、枚挙にいとまがありません。ですからこの映画は強制収容所で起きた悲劇の骨子として観るのが良いと思います。但し、この映画は最後の最後に非常に重要なことを述べています。「どうすれば戦争を防げるのか。~(中略)~私たちはある国の、ある時期における特別な話と自分に言い聞かせ、まだ消えぬ悲鳴に耳を貸さない。」この一文がこの映画が伝えたかった全てでしょう。画面で行われた凄惨な行為を二度と繰り返さないようにするには、自身も胸に虐殺の種を秘めていることを自覚せねば意味がない。他国の一出来事ではなく、自国にも起こり得ることなのだと。テレビのドキュメンタリーの様な内容の映画ですが、この一文があるだけでもこの映画の価値はあると思います。
民朗さん [DVD(字幕)] 10点(2012-04-22 09:27:44)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 30人
平均点数 7.13点
000.00%
100.00%
213.33%
313.33%
400.00%
5516.67%
626.67%
7723.33%
8413.33%
9930.00%
1013.33%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.80点 Review5人
2 ストーリー評価 5.25点 Review4人
3 鑑賞後の後味 5.00点 Review6人
4 音楽評価 5.00点 Review6人
5 感泣評価 5.40点 Review5人
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