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仇討(1964)

[アダウチ]
1964年上映時間:103分
平均点:7.36 / 10(Review 11人) (点数分布表示)
公開開始日(1964-11-01)
時代劇モノクロ映画
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監督今井正
助監督平山亨
キャスト中村錦之助(男優)江崎新八
田村高廣(男優)重兵樹
丹波哲郎(男優)主馬
三田佳子(女優)りつ
石立鉄男(男優)辰之助
神山繁(男優)奥野孫太夫
小沢昭一(男優)小山左門
中村錦司(男優)田原市之進
信欣三(男優)西田三郎兵衛
進藤英太郎(男優)光悦
三島雅夫(男優)小川光兵衛
加藤嘉(男優)丹羽伝兵衛
尾形伸之介(男優)里村武兵衛
木村俊恵(女優)ぬい
田中春男(男優)白木甚左衛門
遠山金四郎(男優)山口金兵衛
山本麟一(男優)藤巻清兵衛
蜷川幸雄(男優)山口哲之進
毛利菊枝(女優)とめ
佐々木愛〔女優・1943年生〕(女優)宮子
脚本橋本忍
音楽黛敏郎
撮影中尾駿一郎
製作大川博
企画岡田茂〔東映〕
小川貴也
配給東映
美術鈴木孝俊
編集宮本信太郎
録音野津裕男
照明和多田弘
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2.《ネタバレ》  これほどまでに冷徹なリアリズムに徹しつつも「物語」としての面白さを堪能できる時代劇はそうない。
 一般に「仇討ち」というと、「私怨」に基づいた「討つ者=善」「討たれる者=悪」という図式でとらえがちである。だが、今作を観れば、「仇討ち」が幕府や藩主の許可により行われるまでの過程には、仇討ちを果たさなければ互いの「お家」の面目を損なうという価値観、そして藩としての威厳や秩序を守ろうという保身的思考がはたらいているのが如実にわかる。
 さらには家督相続が至極大事とされる武家社会にあって、主人公のように二男以下に生まれた者は能力や人格に関わらず当家に無卿の「部屋住み」という肩身の狭い立場に置かれ、挙句の果てには口減らし的に他家に婿養子に出されてしまうという悲哀。
 結末の「仇討ちイベント」もそうした武家社会に孕む理不尽な「お家大事」の論理が無用の犠牲を生むのである。仇討ちの助太刀として動員され、斬られた武士たちはまさに犬死にそのものだ。つくづく武士の家なんぞに生まれないでよかったと胸を撫でおろしてしまう。
 あえて注文をつけるならば、本作が無類の剣豪ヒーローを主役とするものではなく、武家社会の非道に翻弄された挙句に無残な最期を遂げる悲哀を描くものと考えれば、いかにも「THE武士」という屈強なイメージ満々の中村錦之介より、兄役の田村高廣、あるいはあまり出番のなかった小沢昭一のような「武士」の匂いの強くない役者を主人公にしたら、一層深みのある物語になったのではないか、などと思ったりもした。
あやかしもどきさん [インターネット(邦画)] 10点(2025-02-23 02:35:56)
1.仇討の果し合いが行われようとしている冒頭。その順位が着々と準備が進められるシーンから、時間を巻き戻し、そもそもの事件の発端が描かれる。そして、時間軸を自由に行き交いながら、事件がさらに次の対決を生み、そして冒頭で示されていた果し合いの全貌がいよいよ明らかになったとき、退っ引きならぬ立場に追い込まれた主人公の焦燥感が、痛いほど我々の心を突き刺す。震えが来るほどのクライマックス。凄まじい、とは、まさにこの事。
鱗歌さん [CS・衛星(邦画)] 10点(2011-11-08 23:34:16)
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【点数情報】

Review人数 11人
平均点数 7.36点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
419.09%
500.00%
6218.18%
7327.27%
8327.27%
900.00%
10218.18%

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