2.どうなんでしょう。例によって前作を観ずに「2」だけを観るというものすごく邪道な観方をしてしまっている私の意見があまり参考になるとは思えないのですが、正直、期待したものはしっかりある映画でしたヨ。どういうものを期待するかというのは本来「1」によって培われるモノじゃないかと思うので、ここのところが微妙にズレてるかも知れないんですが。何事も徹底的であって欲しい、と願う立場から、このぐらい徹底的におバカでク~ル、笑っちゃうほどのカッコ良さ、中途半端にやったらもう鳥肌モノだと思うんですが、明らかに確信犯で超本気だから安心して笑ってられます。ある意味「オースティン・パワーズ」と同じベクトルです。笑うつもりが全然なくて、本気で心酔したいと思ってる人とかが観たら、うっかり寒い内容ではあると思います。要するに映画に何を求めるかという立場によって印象が大きく変わる作品ではないかと思いますが、キネマの世界を愛し尽くしたおバカな活動屋たちが目に涙をためて嬉しそうに作っている雰囲気がプンプンして、バカな私は大いに笑いころげながらもこのアホらしさ、脱力感がやけに病みつきになってしまう。なんだかんだと後半はちゃんとクーデターになっているし、仕立てはかなり戦争映画でした。どう見ても007のパロディというか冗談にしか見えないギターケースの秘密兵器とか、思いっきりオスカーのノミネートと日本公開を重ねて来たのもわざとかと疑いたくなるジョニデの怪進撃とか、撃たれた人が(どんな端役でも)ちゃんと数メートル以上は派手にふっ飛ぶ無駄な律儀さとか、どこを取っても「・・・ステキ。」という感想がぴったりな作品でした。おバカに乗り切れる自信のない方、シャレっけに理解のない方には全然おすすめしません。アホ映画だと思います。偶然かも知れませんがブシェミ監督の「アニマル・ファクトリー」とほとんどキャストが一緒のような気がするんですが、彼らは一座でも始めたんでしょうか?(笑)