素晴らしき放浪者のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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素晴らしき放浪者

[スバラシキホウロウシャ]
Boudu Saved from Drowning
(Boudu sauvé des eaux)
1932年上映時間:84分
平均点:7.33 / 10(Review 6人) (点数分布表示)
ドラマコメディモノクロ映画
新規登録(2003-11-12)【--------】さん
タイトル情報更新(2008-05-02)【にじばぶ】さん
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監督ジャン・ルノワール
キャストミシェル・シモン(男優)
脚本ジャン・ルノワール
音楽ラファエル
ヨハン・シュトラウス2世
撮影マルセル・リュシアン
配給フランス映画社
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2.1932年製作というのは本当か~!製作年詐称疑惑を訴えたい。そう思えるほど川沿いの道や公園に息づくパリの姿がエロスたっぷり、鮮度豊かにフィルムに刻まれています。望遠鏡で道行く女性を覗き見していた親父が、ブーデュに一目惚れするシーンに私は一目惚れです。放浪者に恋するブルジョワ、恋に理屈はないのだとばかりに一目散に駆け出す親父・・・ドラマチックラブストーリーです。その後のブーデュの放蕩三昧にはその恋の盲目性が見えて痛く可笑しい。妻や女中との真っ当な恋愛ではなく、これぞ恋愛だというような恋愛。「美しき青きドナウ」の演奏シーンからゆらゆら川をすべるカメラの雰囲気もどこか肌をなめるようにエロチックで、キャッチアンドリリースされる魚のごとく水へと帰っていく放浪者がまたのびのびと泳ぎ出す姿に、恋に奔放な一人の人間を見ました。素晴らしき放浪者による素晴らしき映画です。
彦馬さん [DVD(字幕)] 10点(2005-05-12 13:29:17)(良:1票)
1.「黄金の馬車」や「ゲームの規則」などのように、うわぁ、おもしれ~と拍手してしまうような作品ではないと思います(そりゃ人それぞれでしょうが)。正直ドラマの盛り上がりには欠けると思うし、感動的な話でもないですし・・。喜劇ですが娯楽性がこの作品の真髄だとは思いません。私個人は笑えません(ど~せ笑いのセンスがないですよ。)。笑うどころか不快でした。既成の常識的価値観を揺るがす型破りに自由な人間の生き様を見せつけられるんですが、浮浪者を羨ましいとは思いませんから(強がりかも・・)、家の中を散らかすブーデュの振る舞いにコノヤロ~とひたすら腹が立ちました。自由すぎます。本屋の親父もブルジョワとはいえ、書生の名を「青春」と呼んで本をプレゼントしたり、不倫してたり、望遠鏡から一目でブーデュの「素晴らしさ」を見抜いたりと、なかなか洒落たおっさんなのですが、ブーデュとはサリエリとモーツァルトの違いがあります。この不快さは現実のしがらみにがんじがらめになってる私のルサンチマンから来るのでしょう。ブーデュみたいな奴実際にはなかなかお目にかかれないでしょう。存在しないかもしれない。でも、とても生々しく心を揺さぶられました。リアルです。本作は楽しむ作品というよりも心に突き刺さる芸術作品と呼ぶにふさわしい映画だと思います。河のシーンは言うに及ばず、さりげなくも艶やかな映像は素人目にも芸術的です。それにしてもラスト。それまで不快ですらあったのに結局幸福感を味わえました。自由人への憧れを描いても、現実の小市民が愚かとは言ってません。
しったか偽善者さん 10点(2004-03-03 22:24:27)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 6人
平均点数 7.33点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5233.33%
6116.67%
700.00%
8116.67%
900.00%
10233.33%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review1人
2 ストーリー評価 6.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 5.00点 Review1人
4 音楽評価 8.00点 Review1人
5 感泣評価 Review0人
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