1.7,8年前にbunkamuraでリーフェンシュタールの特集があって,そのときに観る機会を得ました。当時の最高の器材を利用しての撮影と競技終了後での撮影(やらせと斬り捨てるのは簡単ですが,必然性はあった)も含めた編集技術によって一級品の作品になっています。市川の{東京オリンピック」は相当にこれを意識して作られたものですが,番外の映像が多いことでやはり格が下のようです。彼女のナチのプロカガンダ映画としては,この前に作られた「意志の勝利」が有名ですが,そのときの技術的経験がここで開花したとも言えるのでしょう。とにかく一見する価値がある映画です。