1.いやぁ~3時間29分ぶっ通しで鑑賞させて戴きました。
でも長くは感じなかった。
終始緊張しっぱなしで画面に釘付け状態で居たもんだから
観終わった後は開放感に満たされて思わず深い溜め息をついたよ。
静寂と混乱が交互に間断なく押し寄せて、まるで洗濯機に押し込まれた衣服の如く
すすぎ(浸水)と脱水(排水)で精神が揉みくちゃにされてしまって
抜け殻同然の状態に追い込まれたのは乗組員ではなく観ている自分だった訳で
まさに精も根も尽き果てたって感じかな。
それにしても数多ある戦争映画の中でこれほど緊張感とリアリティと
死の恐怖に満ち溢れた作品も数少ないだろう。
戦争の極限状態を潜水艦という極端に狭い閉塞空間に若い乗組員達の悲喜交々とした
人間ドラマを凝縮させ且つ昇華させたW・ペーターゼン監督の手腕には敬意を表したい。
挿入曲も実に素晴らしい。聞けば誰しもが一度は耳にした事がある曲で
勇壮さと悲哀に満ち溢れ場面を盛り上げてくれる。
さらに本作ではDTSにリミックスされていて
公開から24年経った今みても全く古さを感じさせない。
オリジナルの『Uボート』は未見であるが135分版と
本作209分版を見比べて観るまでも無くこれ以下の点数は考えられない。
(些か提灯気味の駄文であるが、観れば納得できる筈)
文句なしに10点を献上したい。