18.《ネタバレ》 ヒーロー行為が違法行為になるという、今まであえて誰も踏み込まなかった領域に、ためらわず踏み込みましたね。 言うなれば、これは『ビルを壊したウルトラマンに損害賠償を請求する。』というアイデア。 いやー、面白いですね。これ。最高です。 誰にも見つからないように隠れてコソコソヒーロー活動。そこにあるのは『正義感』だけではない。過去の栄光を取り戻したい自分がいる。でも家族の生活も守りたい。そこへ追い討ちをかけるかのように、自分のせいでダークサイドへと堕ちてしまったアナキ・・じゃなかった、かつてのファン。切ない。ただのエンターテイメントには収まらないドラマ性が、この作品にはあります。 前半から中盤にかけては、逆風、逆境の連続で、見ているだけで気持ちが疲れちゃいそうになりますが、そこを暗くなりすぎず、軽快なテンポで次々と見せていくのはさすがピクサー。 そしてこのたまりにたまったもどかしい気持ちは、終盤へのカタルシスへと昇華されていくのです。 完璧です。 後半はインクレディブルファミリー大活躍。 スピード感あふれるアニメーションで繰り広げられる超能力バトル。待ってましたとばかりに駆け回るダッシュ。私はかれのダッシュシーンが相当のお気に入り。ラストでジャックジャックが何かやってくれそう、というのも予想通り。 こちらが期待するストーリーを期待以上のアニメーションで楽しませてくれるエンターテイメントの傑作。 『ジャックジャックアタック』という特典映像もかなり面白い。その面白さは本編を超えるかも・・ 久しぶりに永久保存版でブルーレイディスクを購入しようと思う1本です。 【たきたて】さん [ブルーレイ(吹替)] 10点(2017-05-06 02:56:56) (良:1票) |
17.《ネタバレ》 いまでもこれがピクサーの最高傑作だと思っています。ダッシュとヴァイオレットが中心に繰り広げる森の中でのアクションはアニメーションの域を超えており、これまで観た多くの映画の中でも最も印象に残るシーンの一つです。ヒーローが政府によって活動を抑止される世界という奇妙な設定から始まる映画が、最後には理想の家族像を提示して終わるという脚本も全く見事です。エンドクレジットも、これだけで一つの作品と言えるほど芸術性・完成度の高いものだと思います。ディズニーには珍しく本作の悪役は徹底的に悪役で救いがなく、それはちょっとかわいそうだったかな。 【Northwood】さん [映画館(字幕)] 10点(2015-01-01 20:56:09) (良:1票) |
16.《ネタバレ》 妻投稿■児童映画を評価する大人(知能11歳の私含む)って、どうも単純な勧善懲悪作品を子供向けと笑うくせに、自分達が不覚にも涙した児童映画を「これは子供向けではなく大人向けだから素晴らしい」なんて勝手に決めつけて、結局は「子供(映画)」を馬鹿にした評価しかしないけど、その点を反省してみてみた結果、この映画は決して大人の映画ではなく「恐ろしくヘビーな子供映画」だと思った。少なくとも「これから人間社会でヒーローになろうとしている」子供にはね。■子供がヒーローに裏切られる悪夢、ヒーローになれず会社で上司に叱られる主人公、ラストでダッシュダッシュが二位になってそれでも本人が受け入れ満足出来た事を喜ぶ家族……これらは絶対大人よりこれから大人になる子供の方に強いメッセージを託している。「大切なのはヒーローになることではなく、大きな心と誰かを愛する気持ちを持つことなんだ」…そんなメッセージが、「結婚活動」なんて平和ボケした大人には逆立ちしたって伝わるわけがない。■そう言えば子供の頃みんなと遊んだなりきりごっこは基本的に「大人」が主人公で、ピクサーの作品も基本的には「大人」が主人公だ。決してピクサーは「大人」にあわせて主人公を「大人」にしているわけではない。この作品を楽しめる大人は「童心に帰った大人」ではなく、「自分が子供の頃から偉くなったわけではない」と知っている大人なのだろう。 【はち-ご=】さん [DVD(吹替)] 10点(2009-06-12 00:54:10) (良:2票) |
15.最高!なんという面白さ!パーフェクト! 続編がこれを超えたらもっとすごい。 また、シンチーに実写で、まじめに作ってもらいたい。 それにしても、奥さんホント、イイ女やなあー。(スケベ!) 【男ザンパノ】さん [映画館(字幕)] 10点(2008-12-14 21:24:33) |
14.《ネタバレ》 リアルからは程遠い、デフォルメされたキャラクターがすっごく魅力的なのは、やっぱりピクサーがCGの使い方というのを知り尽くしているからなのでしょうね。CGアニメによくあるリアルなモデリングのキャラクターは、人じゃないモノが人間っぽく動いてる時点で「コワいよ」って感じなのですが、この映画ではデザインがシンプルに記号化されていて、だけどそのシンプルさがとっても的確に個性を表していて。Mr.インクレディブルの極端に足が短くて巨大なボディも、夫人の細い体に妙に張り出して丸い腰とお尻も、ヴァイオレットの顔半分隠れる髪も、ダッシュのオールバックの髪も、ジャック・ジャックのまんまるな頭とちっちゃな体も、ミラージュのつり上った目も、そのキャラクターをごくごく簡単に説明してくれるています。実写だと記号化された表現って避けるべきなのですけれど、CGやアニメって記号化が重要なポイントになるんですよね。アニメって、その記号化が従来あるものに依存する「お約束」の表現って形で行われる場合が多いためにダメな場合が多いんですが、この作品はあくまでこの映画のための的確な記号。演技では、人間に敵うハズもないのですから、記号の個性って重要。さて、もはや安心ブランドと言った感もあるピクサーアニメですが、伏線の張り方、構成の仕方が「どうすれば見ていて気持ち良いか」ってレベルまで計算されていて、本当に心から楽しめます。初期作品に見られた閉塞感もなくなって、どんどん広がってゆく大作世界もきっちりと手抜かりなくまとめ上げられ、見終わっていっぱいの充足感。そして後に残るのは愛すべき家族の姿。シンプルにして大切な人のカタチ。また、同じ日に見た「スカイキャプテン」同様、レトロフューチャーの匂いを色濃く漂わせていて、これまた激しくツボではありました。もっとも、ナンと言ってもいちばん深~く焼きついたのは、インクレディブル夫人の魅力なんですけどね。すっごいセクシーに思えてしまうのは、私に元々アメリカ漫画映画萌え属性があるからなのか、それともピクサーの実力、ってヤツなのか・・・(あ、「モンスターズ・インク」の一つ目ヘビ頭のセリアにすら魅力を感じてしまう私なので、ピクサー萌えってヤツかな?)。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 10点(2006-09-25 03:47:09) (良:1票) |
13.《ネタバレ》 ウルトラマンなんかのヒーローが怪獣と闘ってビルを倒した時、ヒーローに弁償しろよと、良く冗談を言ったものです。そんな冗談が、本当に映画になりました。脚本家に脱帽です。ヒーローを廃業し、うだつの上がらないサラリーマンのMr.インクレディブル氏。昔の影響を引きずって、隠れてこそこそヒーローします。同じくヒーローだったヘレン夫人。妻として母として、懸命に家庭を守り、普通の生活に溶け込もうとします。能力を持ったせいか暗い娘。能力をおもいっきり発揮できずに、いたずらばかりする息子。そして、今のところ普通の赤ちゃん。ヒーローやりたさに罠にはまったお父さんを助けるために、家族一同いざ出動。黒木瞳さんの吹き替えが絶妙で、ヘレン夫人の顔が黒木さんに見えてきます。減点は、敵のロボットのデザインが手抜きっぽく感じちゃうところ。もっと良いロボットを考えられなかったのかな~?それと、敵のシンドロームの手から発するビームには、全くは歯が立たなかったこと。ジャックジャックちゃんの不意打ちが無かったら、勝てていないんじゃない!?ということで、減点してこの点数。ラストにパート2の余韻を残していましたが、是非続編を見たい。 【ビアンキ】さん [DVD(吹替)] 10点(2005-06-18 22:06:28) (良:1票) |
12.《ネタバレ》 ■スーパーヒーロー(以下、超人と呼ぶ)とは、状況を瞬時に把握し、直ちに最善の解決策を導き出し、迷うことなく行動に移すことが出来る者である。そして何よりも人々を助けることに生き甲斐を感じる者たちである。冒頭数分間の主人公達の活躍がそれを私たち観客にはっきりと示してくれている。 ■なのに、助けられる方はといえば、超人に完璧を求め、ちょっとしたミスをも許さない。他に誰がそれを出来るというのか?しかも、超人的な能力が備わっているとはいえ、それ以外は彼らも普通の人間と変わらないというのに。国家に庇護され、自らの能力と生き甲斐を封印されたまま目立たぬように日々を送る彼らの姿はとても淋しそうだ。主人公が、自室に飾ったかつての自分の輝かしい姿を記録した写真や新聞記事を見るときの表情にもそれが良く表されていたと思う(というより、“映画の夢”を封印され、好きでもない仕事に日々明け暮れる元映画狂の私自身にその姿を重ね合わせてしまったと正直告白しよう)。 ■だが、一旦封印が解かれたとき、超人達は文字通り水を得た魚のように生き生きとし、その表情は光り輝いている。夫人が、飛行機の爆破から身を呈して子供たちを助けることが出来たのも、親が子に対する愛情以上に彼女もまた超人に他ならないからだ。さらに自動ドアに挟まれたあげくに敵に見つかってしまうという絶体絶命のピンチを、いともあっさりとくぐり抜けるその冷静沈着で鮮やかな身のこなしは、『リオ・ブラボー』のジョン・ウェインも形無しだ。 ■そして、超人の資質は、親から子へと受け継がれる。歌舞伎や能・狂言などの日本の伝統文化が何百年にもわたって世襲されていくように、超人の子供たちもまた超人へと成長していく。だから、超人とは、なりたくてなれるものではなく、その資質を受け継いだ者だけが超人たりうるのだ。例えば、主人公の友人フロゾンがロボットに追い詰められ襲われそうになるダッシュを何くわぬ顔でスイスイーと助けに来るのも(正にクール!)、別にダッシュが友人の息子だからというだけではではなく、そうすることこそが超人の取るべき唯一の行動だと心得ているからに違いない。 ■P.S. しかし、アメリカにもこんなにも魅力的な超人一家とその友人達が現れたんじゃあ、我ら日本が誇るカスカベの超人一家とその友人達も負けてはいられませんなあ。『クレしん』スタッフよ、次の一手はどうする? 【なるせたろう】さん [映画館(吹替)] 10点(2005-04-15 18:14:35) (良:1票) |
11.《ネタバレ》 一昨年の“ニモ”公開時には『絶対ヒットしない!』と思ってたんですが… やられました…こっぴどく(笑) 吹替の声優陣もそうですが、何より今まで観た映画他(漫画)のエッセンスが詰まっている様にも思えます ジェダイの復讐 スパイダーマン |||-_||| 貞子・・・・・・ 009 ジュラシックパーク マーズ(の中のラー)←わからんですよね…m(_ _)m などなどなど、もっとたくさんあるんだろうけど 敵の基地など“少年心”をくすぐったりします 褒めても褒めてもキリがないくらい いや~良かったです♪ ピクサー様、当然“2”作ってくれますよねぇ?(笑) 【栗頭豆蔵】さん [映画館(吹替)] 10点(2005-03-30 01:13:30) |
10.悪いことは言わん。まだ映画館でやってる内に見ておけ。この俺が保証する。もし見に行って面白くなかったら俺が金を返してやるよ。特にハウルを期待して見に行ったのに、どう評価していいか戸惑って「これはこれで好きだよ、僕は」とか中途半端に誉めるしかなかったのが残念なそこのアナタ。Mr.インクレディブルだけは絶対に期待を裏切らない。だってこれ本当に面白いぞ?もうここまで満足させてくれた上に手放しで他人にオススメしたくなる作品なんて滅多にねーだろ。ピクサーだしきっと面白いだろうなって期待してはいたんですよ俺も。だけどここまで想像を絶する面白さだとはさすがに思わなかった。12月に入ってからはよく「2004年の俺的映画ランキングBEST10はどんな感じになるかなぁ」なんて考えて楽しんでたんですが、年末ギリギリになっていともあっさりと1位をぶんどって行きやがりましたよ、この憎いヤツめ。こうしてまた一段とピクサーに対する信頼感が上がったのでした。おめでとうピクサーありがとうピクサー。もう一生ついていくぜ。最後にもう一度言わせて下さい。見ろ。 【コバ香具師】さん 10点(2005-02-04 08:26:36) (良:2票)(笑:1票) |
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9.《ネタバレ》 世論の圧力(!)で引退を余儀なくされた元スーパーヒーローが、夜な夜なかつての仲間と人命救助なんかをコソコソとやっている…。このくだりに大笑いしながら、確信しましたです。うん、間違いない、これは単なるアニメを超えて、現代アメリカ映画におけるエポックメーキングたり得る大傑作だ! と。 正義のヒーローが、その圧倒的なパワーゆえに人々から敬遠され、“リストラ”される。誰もが「平等」であるべき社会にとって、彼らは許されざる者たちだっ! …これまで、ヒーロー礼賛を繰り返して飽くことを知らなかったアメリカ映画にあって、こういうカタチでその存在を“否定”する作品が(それも「子ども向け」アニメで!)現れるなんて。しかも、スーパーパワーという「個性」の発揮を抑圧された弟の鬱屈や、その「個性」ゆえに“自分は他の人と違う”と引っ込み思案な姉、そして、そんな夫や子どもたちに頭を悩ませる妻…と、ここには、思春期の問題やら、個性の画一化やら、家庭の事情といった、様々な〈主題〉が見事に織り込まれ、それぞれの日常がきっちりと画き込まれている。繰り返すけれど、それもあくまで「(一応は)子ども向け」アニメーションとして、だ。 彼らを危機に落とし入れる、主人公の崇拝者だった元「オタク」少年の屈折したキャラクターを含め、本作の人物造型は、昨今のどのジャンルの作品以上に錬り込まれ、アニメ的誇張を施されているとはいえ「リアル」な説得力に満ちている。その上で、アクション/ファンタジー/アドヴェンチャーの面白さを損なうことなく、万人向けのエンターテインメントとして成立させた、その何という力わざだろう。 「家族愛」と言うより、これは正しく「個性的であること」、それを発揮できることの大切さを、きわめてソフィスティケートに展開してみせた映画に他ならない。…どなたかもおっしゃっておられたように、ぼくも、ブラッド・バード監督はこの作品によって完全に「宮崎駿を越えた」と思います。脱帽!! 【やましんの巻】さん 10点(2005-01-21 12:58:21) (良:6票) |
8.泣ける♪笑える♪やさしさあり♪ありえね~♪とあそこが面白かったと抜粋出来ない作品です。アニメから家族愛を教えられるとは思いませんでした。今まで見た映画の中でダントツ1位!!!みんなが笑っているときも涙が止まらなかった。こんなに泣けるとは… 勉強漬けの日々が続いて、休みが無く、精神的におかしくなっていた俺を見事立ち直らせるほどの映画である。何よりも、それぞれのキャラクターが生かされている。言いたくはないが宮崎監督の完敗の瞬間をこの目にしました。 【シネマパラダイス】さん 10点(2005-01-20 08:57:06) (良:1票) |
7.パーフェクト!とにかく最初から最後まで伏線が生きてる。こんな映画初めて観たぜ。スタッフロールもかっこいい、007ばりの音楽も申し分なし。子ども向けの印象があるかもしれませんが、とんでもない。本国じゃPG指定なんです。監督は、G指定ですべてを語れるというピクサー側に対し、「確かにそうかもしれないけど、もしゴッドファーザーをG指定で作っていたらこんな傑作にはならなかったはずだ」と反論したそうです。その心意気やよし!! |
6.映画の楽しさがいっぱいに詰まった傑作!愛らしいキャラクター、息もつかせぬ展開、圧倒的なビジュアル。素晴らしい音楽。そして観終わった後、すがすがしく爽快な気持ちにさせてくれる。そばにいてくれる人を大事にしようと思う。エンドロールの向こう側にはまだ彼らの世界が続いていて、あの家族達の活躍が続いているに違いない。そんなことを思いながら映画館を後にした。そしてもはやCGの出来がどうのというのも野暮な話だが、触れずにはいられまい。凄まじくクオリティの高い造形、動き、ビジュアルセンス、美術、非の打ち所が無いとはこのこと。1カット1カットがこれでもかと言うほど念入りに作りこまれていて、それを惜しげもなく短いカットでバッサバッサとつないでいく。圧倒された。 【ロイ・ニアリー】さん 10点(2004-12-28 23:29:04) (良:2票) |
【オドリー南の島】さん 10点(2004-12-23 00:38:34) (良:1票) |
4.今年一番笑って泣いた映画。大人が観ても十二分におもしろいはず! 映画館でみたから迫力満点!そしてとってもリアルで単純にすげえと 思いました。初めてのピクサー映画でした。話が色んな所でどんどん つじつまが合ってくるのでそれも良かったなー。最後の最後までああ、 あれがこうでこれがああなるか、っていう面白みがあった。悪役もキラリ と光る何かがあって憎みきれなかった。です。良かったな。 【フクロウ】さん 10点(2004-12-13 17:54:01) |
3.10点以下をつける理由が無いほど面白い!やけに嫌味の無い映画でそれでいてウザイ家族愛も感じないいい映画でした、何も考えなくても見れるシンプルさ、キャラクターがハッきりしているのもいいです。現実と比べてみると全然ちがうケド作品としては最高です!アニメをバカにしていたのにこの作品は全然違います! 【愛しのエリザ】さん 10点(2004-12-05 16:30:55) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 文句のつけようがない大満足の大傑作。 かなり練られた脚本とテンポの良さとそれぞれのキャラクターが生きている点が素晴らしい。 ストーリーは計算されつくされており、全てに繋がりがあり全く無駄がない。張ってある伏線も出来がいい。 インクレディブルとモードとの会話で「マント」ネタはどこかで使ってくると思ってたら、やっぱり生かされているし。 弟がジャングルで朝起きた時に姉ちゃんが近くにいてゲンナリするシーンがあったが、銃で襲われる姉ちゃんをカラダを張って助けるシーンに大きな効果を与えている。 普段は喧嘩をしたり嫌っているように見えても、実は内心大切に想っているという気持ちがゲンナリシーンがあったためより一層伝わる。 それが後半ではバリアで弟を逆に助けるシーンにも活きてくる。 またキャラクターにはそれぞれの長所や性格があり、その長所が存分に映像に活かされている。 特に体が伸びる奥さんが敵基地に潜入する場面は秀逸だろう。 弟の疾走感も見事に映像化されていた。 奥さんや弟などは、さすがアニメのチカラを感じる。 姉ちゃんも気持ちの変化というか成長は見逃せない。 始めは内気すぎてちょっと怖い感じがする上に貞子みたいだし、パワーも使いこなせないどうしようもないキャラクターだったが、前半のヘタレぶりが効果的だったために、後半での活躍ぶりは見事に感じる。 飛行機のシーンでは姉ちゃんがバリアを張れなかったため、奥さんがカラダを張って子ども達を助けていたが、あの時の陸にあがった時の疲労感も効果的だ。 疲労感がより描かれることにより、自分に疲労感があっても疲れた息子を誉めることを忘れないという奥さんの性格と子どもへの愛情が垣間見れる。 この映画は、家族愛が描かれているだけでなく、ヒーローモノとしても、スパイモノとしても、色々なタイプの映画を楽しめるように出来ている点も良く、子どもだけでなく大人も間違いなく楽しめるオススメの作品だ。 【六本木ソルジャー】さん 10点(2004-11-28 03:15:38) (良:3票) |
1.吹き替え版を見たのですが…今まで吹き替え版と言うのは避けて来てたのですが、アニメだけに吹き替え版でも特に問題なく、と言うより違和感なく、画面にも集中できるのでもしかして、アニメ等は吹き替え版の方がよいのでは?とさえ考えさせられました。勿論それは声優さんが上手くてこそ、なんですが(何故吹き替え嫌いかと言うとテレビで放映される映画の話題集めだけのタレントさんの下手さとかに辟易していたからなんですが)今回、めっちゃ上手くてびっくりしました、三浦友和さん。見終わるまで忘れてました。色んな小さなお約束と言うか、伏線がきちんと一つずつこなされていて、好感度も高く(伏線張りっ放しとかほったらかしとか嫌いなので)笑える面白い作品でした。最初絵柄で敬遠していたのですが見に行ってよかったです。しかし、さすが土曜の試写会、しかも吹き替え版とくればお子様がとっても多かったです。子供向けと言いつつ、絵柄もそうですが本当に子供向けなのかしら?と少し疑問ではあったんですが、受けてましたねぇ。大人より感性がピュアな分、凄く素直に反応していて。子供達が受けるポイントとかも分かって結構勉強に?なりましたので、それも又よしって事で。飽きちゃったのか、廊下のソファで寝てた子とかもいましたけど、子供にも比較的飽きずに楽しませられる映画だと思います。時間は2時間弱と結構長いんですけどね。 でも、安心して子供連れでも見に行ける作品だと思います。勿論大人だけでもアニメに偏見がなければ全然OKだと思いますが。お勧めです♪ 【あかりん☆】さん 10点(2004-11-16 23:39:46) |