3.ついに来ちゃいましたよ、フランスへ。理由は?? 「シャルニエを捕まえるのさ」。いいじゃないですか、単純かつ警察官としての使命感があって。あまり育ちも良さそうではなく、学校も出ていなそうなポパイとは反対にフェルナンド レイ演ずるシャルニエはとても麻薬組織のボスには見えない紳士然としているところがまたいい。余談ですが、フェルナンド レイ氏は7ヶ国語喋ることができたそうで、だから、国際派俳優として有名だったんだなあ、と思いました。やはり語学ですな。ジョン フランケンハイマーもフランス語ができたからこの映画を任されたらしいですし。 最後の有名な10分。走るね、走るね、ポパイが走るね、まだ走る、路面電車を追いかけるんだね(淀長節)この10分のために一作目が存在しているような気がします。一作目で辛酸を舐めただけあって、この最後の10分が余計にさえるんじゃないかなぁ。悪役の存在が刑事映画ではキーポイントだということを改めて教えてくれた名作という域を超えた映画です。井筒監督もこれが大好きらしくて、なんだか好感が持てました。