1.すごく好きなんですよ、この映画。多感な大学時代に観てしまったばかりにハマってしまって。原作小説をトレースしただけの、毒にも薬にもならない映画を撮らなかった大森一樹監督にただただ天晴れ!きっと村上春樹が現在のように「神格化」されていないからこそ、のびのびと撮れたんでしょうね。この映画に出会わなかったら、私は生涯ヒカシューなんて聴かなかっただろうなぁ。ラジオの野球中継といい、夜行バスといい、真っ赤なフィアット500といい、いちいちノスタルジアを喚起するからニクい。10年後、あるいは50年後の私がこの映画を観返してどんな感想を抱くのか。今から楽しみですw