1.《ネタバレ》 実戦の事実を知らない世代であることを自覚し、人間は国や人種が違っても本質は変わらないという思想の上で書きたい。
本来の子供達のあるべき姿とそれを遮る描写が交互に続き、最初の集落での銃撃シーン以降は目に涙が溜まるほどにやりきれない場面が続いた。生まれた国や家庭の経済状況で人生の選択肢はある程度決まっていたとしても、その選択肢すら奪って子供を戦争の駒にすること、恐怖や憎しみを子供に覚えさせることは大人として最低だ。
紛争の原因は勢力間による権力闘争や歴史から来る怨恨だけではなく、兵器輸出産業を持つ国家の利潤のために意図的に開始・継続されている事実がもっと知られるべきだし、視聴率のとれる娯楽映画ばかりでなくこういった映画をもっと地上波でも流すべき。 仮にこの手の反戦映画を見てショックを受けたとしても、この事実にNOと言える心が増えることを願って止まない。